2007.12.19 水曜日 22:37
定期演奏会
みぞれの降る寒い土曜の夜、金沢のとある小さなホールで指揮棒を振りました。3月まで、まさに苦楽を共にした前任大学吹奏楽部の定期演奏会に客演指揮者として呼ばれたのです。
プログラムの紹介欄にはこんな文句が。
1.4.6.がオリジナルアレンジ。1.と6.は特に黒くて波打った楽譜です。
このプログラム、最初は3月に初演した「謝肉祭」だけが決まっていました。アシスタントコンダクターを務める弟子と相談した時に、「お祭り騒ぎ」という「隠しテーマ」が浮かび、オープニングには以前に編曲した『椿姫』、そして「騒ぎ」と「祈り」の意味を込められる曲が選ばれました。「海ゆかば」は夏休みに書き下ろしましたが、散々迷ったあげく、ラッパ譜「海ゆかば」を舞台袖で効果音的に鳴らし、信時の「海ゆかば」を小さな重奏とTuttiと、二度演奏することにしました。
でもこれだけでは楽譜の黒さが足りないと考え、アンサンブル用に、モーツァルトの「グランパルティータ」から楽章を一つ、アレンジして突き付け、「震撼させる」という初期の目的を達成できたと思います。
技術的には「全然」、「全く」というレベルですが、常任の指導者がいなくなったハンデを背負って、それでもハイレベルな演奏会を目指したメンバー達を評価します。もう彼らと音楽をする機会もないのか、と思うと、一抹の淋しさを禁じ得ません。
プログラムの紹介欄にはこんな文句が。
本吹奏楽部の演奏会で使用するクラシック楽曲は殆どが氏の編曲によるもので、一切の妥協なき「真っ黒な楽譜」は歴代部員を震撼させてきた。なかなかセンスのいいフレーズ、気に入りました。で、今年演奏したのは、こんな曲。
- 1.『椿姫』より序奏と乾杯の歌
2.Canon
3.主よ、人の望みの喜びよ
4.海ゆかば
5.Clarinet Candy
6.謝肉祭序曲
1.4.6.がオリジナルアレンジ。1.と6.は特に黒くて波打った楽譜です。
このプログラム、最初は3月に初演した「謝肉祭」だけが決まっていました。アシスタントコンダクターを務める弟子と相談した時に、「お祭り騒ぎ」という「隠しテーマ」が浮かび、オープニングには以前に編曲した『椿姫』、そして「騒ぎ」と「祈り」の意味を込められる曲が選ばれました。「海ゆかば」は夏休みに書き下ろしましたが、散々迷ったあげく、ラッパ譜「海ゆかば」を舞台袖で効果音的に鳴らし、信時の「海ゆかば」を小さな重奏とTuttiと、二度演奏することにしました。
でもこれだけでは楽譜の黒さが足りないと考え、アンサンブル用に、モーツァルトの「グランパルティータ」から楽章を一つ、アレンジして突き付け、「震撼させる」という初期の目的を達成できたと思います。
技術的には「全然」、「全く」というレベルですが、常任の指導者がいなくなったハンデを背負って、それでもハイレベルな演奏会を目指したメンバー達を評価します。もう彼らと音楽をする機会もないのか、と思うと、一抹の淋しさを禁じ得ません。