大慶至極

謹んで皇室の弥栄を寿ぎ奉ります。

起き抜けからニュースを注目していましたら、思いがけないほど早く親王様御誕生の第一報が流れましたね。典範改正論議の方向が大幅に変わることも、後桜町院以来の女帝登極はないであろうことも、これでほぼ確定したわけで、法制史研究者としては伝統に範をとらない新制度を見てみたかったという思いも少しだけありますが、興奮気味に喋るアナウンサーの声を聞いてからずっと、「良かった」と素直に感じています。

研究室に移動して、直近に迫った締め切りに向けて史料読みを始めてからも、慶事のご利益か、普段よりはかどったようです。今上陛下御誕生を祝して書かれた『皇太子殿下御誕生奉祝歌』(橋本國彦)のCDをかけながら、時折、今回は誰かが奉祝歌を書くのだろうか、などと他愛もないことを考えつつ、穏やかに勉強できた一日でした。

風の盆

人々の熱気を縫うように流れてくる涼風と、胡弓の音。

後ればせながら

今日明日と、「恒例・夏のイベント」に行く。

メンバーはいつものOG会主力と快男児O君、末の弟子に有力な新人など、一層パワーアップ。今回の主目的は、10年来憧れの「おわら風の盆」見物。

通常一年前からじゃなきゃ宿も取れないから、一時は実現が危ぶまれたけど、A嬢が嫁いだ後、一人で会を切り回す最高幹部T嬢の起死回生の活躍で、コテージ一棟ゲットに成功。コテージで私が料理を担当し、皆で懇親の実をあげまくるという例年のパターンに落ち着いた。

ただ、夜の盆踊り見物のため、例年のように時間をかけた料理は出来ない。そこで目下、
    見物前に配給するサンドイッチ用のローストビーフ
    コテージ帰着後の夜食、「マグロとアボカドの漬け丼」用の出汁醤油
を、大車輪で作っている。

愛用のデジタル一眼に加え、借り物のビデオカメラも充電完了。迎えの車が来るまであと4時間弱、もう座っている暇がなくなった。

良い写真が撮れたら、また後日。

1135追記:大枚投じたももの固まりは、見事なローストに変身。肉汁が落ちつくのを待ちつつ、一緒にはさむ軽いマリネを作る。出汁醤油も完成。合わせ酢が冷めるのを待っている状態。時間との勝負継続中。

楽しい訪問客

昨日のことだ。

この春に卒業したK嬢が、私の好物のきんつばを持って研究室に現われた。彼女はゼミ生ではなかったが、よく顔を出していて「準常連」といったところ。セミロングの髪がよく似合う可愛らしいお嬢さんだ。卒業後は、市内の弁護士事務所で働いている。わずか数ヶ月しか勤めていないのに、切手のことを郵券と表現するあたり、すっかり業界に染まっているようだ。その彼女の話が、まさに絶妙だった。

私は面識がないのだが、彼女の事務所の先生は、かなりの有名人らしい。彼女によると、
足のご不自由な老先生で彼女が介添えすることも
ふむふむ
生活の苦しい依頼人からはお金を取らないから、経営が心配
ほほう
でも手ぶらで来た依頼人には、あとから「菓子くらい持ってくるのが当然だろ」とぶつぶつ
へぇ〜
先日、間違いを認めない判事に業を煮やして裁判所に乗り込んだ
おやおや
その判事に「もうすぐ祭りだから、それを見たら判事を辞めて国に帰れ!」と怒鳴った
おぃ、猪狩文助(和久峻三の作品に登場する型破りな弁護士。興味のおありの向きはググられたい)か?
弁護士会の集まりでも怒鳴ってる
おいおい・・・・
怖いって評判で、修習生も来ない
ちょっとまずくないか?
4階建の事務所は歴史があって、出来た当時は市内で一番豪華だったらしい
なるほど
でも古いからかなり汚い
ありぁま
先日、工事の業者さんが来た。で、「髪の長い女の人が上がってきたんですけど」って言われた。そのとき私一人しかいなかったのに
お、おぃ!、作ってないか?
一人で水回りにいると、物凄く強い視線を感じることがある
だ、だから、ネタだよな、おぃ
先代の先生に関係のあった女性が憑いちゃってるらしい
ま、まじっ?
先生はチャンバラが好きで、前の晩に見た時代劇の真似をする。『座頭市』や『木枯らし紋次郎』がお気に入りなんだけど、私以外のスタッフはみんな無視してる
なんだかよくわからなくなってきた・・・

一度お目にかかってみたい、魅力的な先生だ。お名前くらいは存じあげているし、事務所の場所もわかる。だが、いまのところ実務の先生に相談したい話題もないし、さて、どうしたものか。

午後2時から話し始めて、気がついたらもう夕方。久し振りに楽しい話題をいっぱいの訪問者だった。もちろんきんつばは美味しかったよ。ごちそうさま。事務所の文献が古くて仕事に障る、と嘆いているので、模範六法と先日まで某所で使っていたコンパクト六法をあげたら喜んでくれた。役に立つなら嬉しいよ。新しい六法が欲しくなったらまたおいで。

鴻儒曽村保信先生の長逝を悼む

国際政治学の泰斗、曽村保信先生には、去る7月20日、薬石効なく不帰の客となられたり。突然の悲報に接し痛惜措くあたわず、御鴻恩に謝せんと欲すれども茫として片言も発し得ず。かつて拝領せし名著典籍の数々を手に取りては、在りし日の御温顔を思い、御病床に参じ得ざりしことを憾めども益なし。

悲報より一月を閲し、明日、漸う御霊前に膝行するの秋を得たり。御健在ならば、親しく御高説を拝し、歓談に時を忘るべき夏の休日に、もはや物言われぬ御遺影を拝する悲痛、筆舌に尽し難し。悲哉。

近況

またぞろ、更新が滞ってしまいました。
体調は既に回復していますが、先月下旬、非常に悲しい出来事があり、以来、もともと乏しいヤル気が完全に消失した状態です。

「悲しい出来事」については、落ち着いたら書こうと思っています。

今日、これから会津に移動し、そのまま「夏巡業」に出ます。

度々、ここに様子を見に来て下さる諸賢には、ご心配をおかけしました。

凄い代車がやって来た

2日金曜日の夜、ゼミOBのK君が愛車フォレを引き取りにやって来た。引き取りといっても「ドナドナ」ではなく、三年目の車検のためだ。思えばフォレを買うと決めた時、K君はゼミの四年生で、当地のスバル販売を受験し結果待ちの状態。そこで掩護射撃になれば、と勇躍、本店に向かう途中、「内定取れました!」と嬉しくも気が抜ける電話が入った・・・。

それから三年、再三再四会津と加賀とを往復し、あちこち、それなりにくたびれて来た愛車のリフレッシュも兼ねての車検を、購入した本店ではなく、敢えてK君の勤める店舗に出すと決めたのは、「代車にSTI持って来ますよ」という彼の一言が決め手だった。

私のフォレは本革シートなどよさげな装備が標準でついてはいるものの、街乗り重視の2.0 NA、対してSTIはというと、2.5L DOHC 16バルブ・AVCS・空冷インタークーラーターボが265PSを叩き出すモンスターマシン。一度乗ってみたいと思っていたこの化け物を、代車に出してくれるというのだ。断る理由などどこにもないではないか。

で、日曜日、ちょっと高速を、と思っていたのだが、自分のヘマに起因するトラブルで出そびれ、結局街乗りだけ。でもインプレッションは以下のとおり。

ローダウンしたボディ。ボンネットの真ん中に猛々しく口をあけたエアインテークが、この車の性格を物語る。

扁平なタイヤはいかにも固そうな乗り心地を想像させるが、走り出してみるとそうでもない。ホイールの間に見える金色はブレンボのブレーキ。

こいつが役に立つほどのパワーを、この車は産み出す。

話に聞いてはいたが、まず驚かされるのはクラッチの重さ。強烈なトルクに負けないように、相当強いスプリングがクラッチ板を押さえつけていることがわかる。いつぞや、F嬢のフィールダーをちょっとだけ転がしたことがあるが、「クラッチペダル、折れてるのか?」と思うほど軽いペダルだった。NAフォレもかなり重いクラッチだが、STIのそれは桁違い。静かにクラッチをつなぐと、特に騒々しくもなく、走り出す。幹線に出て巡航。交通量がありギアは四速までしか上げられないが、やや固いクリック感のある短いストロークのレバーは、ドライバーの意思を小気味良くエンジンに伝えてくれる。余裕のありすぎるエンジンは、重たい車体を軽々と進めていく。

やがて回転数が4000を越えたあたりから、ズーーーーン、という感じでGがかかる。バケットシートに背中を押し付けられる感覚。非常にマイルドに、ターボが効き始め、低いボクサーサウンドに高めの金属音が混じる。そして一気に加速していく。そのままコーナーに突っ込むと、強烈な横Gを食らうが、バケットシートがしっかりと身体をホールドしてくれるから、ハンドルに力を込めて上体を支えるような必要はない。更に5000rpmを超えると、エンジンは獅子の咆哮を響かせ、ヒステリックな加速を見せるが(良い子は真似をしてはいけません)、メーターにはまだまだ余裕がある。が、目の前の停止線まで余裕がない。するとブレンボが難なく減速させてくれる。

このメーターパネルの配置が、車のコンセプトを如実に物語る。

パワーも余裕、これだけ回してもメーターの針は半分も回らないこの車、ガソリンと免許証がいくらあっても足りない。このご時世に、ハイオクをがぶ飲みするなんて、財布と地球に厳しすぎる。

が、体力のあるうちでなければ、到底乗りこなそうとは思えないこの車。私はK君に「なんぼだ?」と尋ねた。そう、体力に不安を感じる前に金回りが良くなったら、所有してみたいと思わせる、とんでもないジャジャ馬だった。

模様替え

大分暑くなってきたので、このブログもテンプレートを入れ換えて、ちょっと涼しめにしてみました。が、テンプレートがきれい過ぎて、ここの重ったるいイメージと喧嘩しそうですね。

今回入れたのは、宵闇書房さんのtransmarineです。

新しいプラグインなど、週末を使って入れてみようかと思っています。

有美人自遠方来

本務校の創立記念日。早起き必須の講義日が休みになり、通常ならダラダラと過ごしかねないところ、今日はちょっと違った。遠方から、きれいな客人があったのだ。仕事で当地に来られるということで、午後の用務まで観光と昼食をご一緒した。兼六園と金沢城くらいしか回れなかったが、私もこの辺を観るのは久し振り。天気もよく、ちょっと暑いくらいだったが、初夏の観光地を、観光客のふりして歩くのも一興。そして普段ならテキトーに済ます昼食も、美人が一緒だから、ちゃんとしたところでちゃんとした和食。お土産まで頂き、楽しい半日。

彼女を用務先近く(最後に道を間違えたので真正面までいけなかった・・・)まで送り、その足で、旧姓A嬢への祝いの品を調えに歩く。料理の好きな旧姓A嬢の希望で、使いそうなスパイスを色々と。ついでに、先日ふと購入して大いに気に入ったフライパンもつけよう。私のオリジナルレシピも整理してプレゼントする約束になっているが、これはさすがに面倒だ。誰か、代筆してくれないかなぁ。

なんだか、フェミニストにでもなったような休日。また楽しからずや。

娘の里帰り

研究室に、A嬢改めM夫人が、新婚旅行の土産を持ってやって来た。

帰国後まだブログを見ていないというので、見せてやったところ、本当に期待通りのリアクション。
「イヤ〜ン、先生ったら、正直なんだから〜」

先日のエントリ
に、一部、事実と反する記述がありました。訂正してお詫びいたします。


茶を飲みながら、式当日から新婚旅行中の話など、楽しく聞かせてもらった。式場で、私が振り回しているカメラを見た新郎、
「いいなぁ、買おうかなぁ」
新婦、
「バカ言ってんじゃないよ!」

先日のエントリ
に、一部、事実と反する記述がありました。訂正してお詫びいたします。


M夫人は明日から仕事だそうで、「机の上がどうなっているか恐い・・・」。まぁ、類は友を呼ぶって言うし、壮絶な量の仕事が積み上げられていることだろう。そしてM曰く、
「明日は食事作るのイヤだから、『残業で遅くなる』って、もう言っときました」

先日のエントリ
に、一部、著しく事実と反する記述がありました。訂正してお詫びいたします。


お幸せに。
calendar
<< 葉月 2025 >>
SunMonTueWedThuFriSat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
selected entries
categories
archives
recent comments
recent trackbacks
profile
others