帰省準備

まだ甲府盆地が誇る天下一品の白桃を食べ足りない気分だが、本日をもって前期の用務はほぼ完全に終了し、明日は目出度く帰省と相成った。盆開けのご奉公Weekまでは実家で老母と過ごす。本や史料のことを考えれば、甲府でじっくり勉強するのがいいのだろうが、やはり独居老人とネコ5匹を放置するのは人道に悖る。それに、何の制約もなく、誰に許可を求めるでもなく大学を離れられる、こんな当たり前のことが実に有り難い。

この夏、まとまった仕事、ないし仕事をまとめることが出来るかどうかは予断を許さないが、年齢相応の不安を感じ始めた身体をいたわりながら、田舎暮らしを楽しむことにしよう。

よもすがらオーディオ機器を作る

「よもすがら」って、そんな体力どこに・・・。

暑くなって、ハンダゴテを握れない日々が続いています。始終アンプばかり作るわけにも行かず、この季節は、アンプは弄らずに音楽を聴くだけ、と思ったら、真空管の発熱は半端じゃなく、とにかく辛い毎日です。

そんな日常に潤いを、というわけで、前から欲しかった Wedgwood のAnnual Collection から Celebrating Historic Milestones の2006年版カップを買ってしまいました。。ソーサーには今とはちょっと違った図形が。1906年の三極管発明を記念したモデルです。普段は大事にしまっておいて、新作アンプの本格運用開始のときに出すことにしましょう。

音の良いプリアンプを作ろう(その4)

328互換7Ж12C(7J12S)トランスプリ(面倒だから、以下「328互換プリ」と称す)は、大変に良い音を聴かせてくれる。音の艶が格別で、音源直結とは全く違う。ハーワーアンプのVRを最大にして、プリのVRで音量をコントロールするのが常道らしいが、SV-2(2003)with UV211はゲイン十分なので、プリのVRは7時から8時くらいの位置でかなりの音量になってしまう。これよりも絞ると左右の偏差が出てしまうので、抵抗を噛ませる必要があるかもしれない。

その後、次のアンプ計画用のパーツを頼んだショップから良いケミコンが届いたので、カソードパスコンと電源部の平滑コンをブランドものに交換。音質の変化は、微妙かな。

このアンプの成功だけで、旧ソ連製の真空管が優秀であると断定するのは乱暴に過ぎる。だが、冷戦時代の米ソが「最先端」(!?)の電子技術を競い合っていたのは有名な話。

優秀さで定評のある(ということになっているが、実際に聴いたことはないr(^^)ポリポリ)WesternElectricの真空管と同じ規格で作っているのだから、当然のごとく優れていることが期待される。だがやはり、聴き比べてみないことには「優れている」とか「だめ」とか、音質云々言うのは無責任な話だ。

そこで、あちこち眺めているうちに、WE328AとWE310Aの未使用品を、前者は2本、後者は4本、購入することができた。328は、サクッと挿し替えて音を聴くことができる。で、その音は、・・・・旧ソ連の互換球と、少なくとも聴感上の違いは分からない。片や数十時間のエージングが終わった状態、片や箱から出したばかりの新品で、新品から十分よい音が出たということは、確かに328が優れていると言えそうだ。でも互換球が劣ることは決してない。これで互換球がボケてしまっても、安心して交換できる。

少し遅れて入手した310Aはヒーターが10Vのため、若干の調整が必要になる。半固定抵抗で調整できるようにしておいたが、トランスの出力がギリギリで、微妙に欲しい電圧まで上がらない。そのため短時間のテストとなった。で、出てきた音は、というと、文字に表すのは難しいが、明らかに違う。濃厚さに拍車がかかった、とでもいうのがふさわしいかもしれない。定電圧電源に使っているレギュレータを低ドロップ型に交換すれば、問題なく10V出るだろうから、後日の改造予定に入れておこう。

310はWesternの91型アンプの前球として使われた名球で、キット屋さんの91BやSV-310でかつて使われていた。どちらもほとんど市場に残っておらず、ロシア管を使わざるをえなくなったということだが、ロシア(旧ソ連)製でも凄い音がする。本物の310が4本もあるから、初段とドライブ段に310を使った豪気なアンプも考えられそうだ。

外にヒーター電圧の違いだけで挿し替えが可能な6C6も入手して使ってみたが、こちらは音が薄い。密度感が全然たらず、2本で1,000円の中古球は、当分ディスプレー用として部屋を飾ることにしよう。
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水害お見舞い申し上げます

昨日の午後、甲府盆地にも猛烈な集中豪雨があった。一天俄にかき曇り・・・という勢いで、見る間に空が暗くなるや、車軸を流すような土砂降り。気温も下がったが湿度が高く、不快であることに変わりはなかった。ところが同じ頃、金沢では甲府と同程度かそれ以上の勢いで、圧倒的な降水量を記録していたらしい。

天気以外は良いところ「金沢」。今回の水害は、金沢でも最も風情のある(と個人的に思う)浅野川のほとりが深刻なダメージを受けたようだ。かつて散歩道にしていた街並に泥水が溢れかえるニュース映像は、実に悲痛だ。それにしても、一番イヤな気候が、一番好きな景色を駄目にしやがったとは、腹立たしい限りである。

金沢の水害も痛ましいが、西の方では鉄砲水の被害も。天変地異は為政者に徳がないからだ(!)が、地球規模の異常気象となると誰のせいにすればいいのか。

被害に遭われた方々には、一日も早い復興をお祈りします。

罪と罰の均衡

最高気温のニュースで「甲府」が現れるようになった。百葉箱の中で37度を越えるということは、普通に人が暮らす環境では、体感で40度を越えるということか。つい先日、気象台の発表が35度だった日の昼下がり、拙宅ベランダの日陰では38度を記録した・・・。

夏向きの真空管アンプ計画は、ほぼ予想通り来年まで繰り越し。作りかけが2台、計画中が2台、改修待ち1台を放置して、夏の休暇と巡業が目前に迫ってきた。実家用に1台、明日の午後くらいまでに取り掛かっている仕事が片付けば、やっつけ仕事で組み上げるのだが、最大の敵は暑さ。既に負けは確実か。


金曜日、改修中の甲府地裁には200人以上の傍聴希望者が集まったとか。現役判事のストーカー規制法違反事件初公判だ。公判の模様は各マスコミが総力を挙げて報道してくれたので、内容の確認は至って容易。ネットで探すと、産経が非常に力を入れて書いている

被告人の行動は批判されてしかるべきである。酌むべき情状の一片も見当たらない。愚かと言うも疎かである。だが、この日の法廷に違和感を覚えたのは、私だけではないのではなかろうか。

被害女性の処罰感情を軽視するものではないが、本件は、どう考えても略式で片付く程度の軽微な事件だ。正式裁判に持ち出すにしても、即決手続で処理可能な簡単な事件だ。まぁ、当初、被告人が構成要件に当たる「恋愛感情」を否定するなどという姑息な態度を取ったからかもしれないが、法廷は、同程度の事件としては最も長い手続きを行った。ここで裁かれているのは、ストーカーという迷惑千万な行為ではなく、判事という身分、元甲府地家裁都留支部長という役職が裁かれているような気がしてならない。

被告人の行動は言語道断だが、ストーカーは身分犯ではない。犯行によって裁判官に対する市民の信頼を損ねたとはいえ、最大限の見せしめ的「引き回し」には、疑問を抱かざるをえない。同人は、既に罷免を覚悟しているようだし、仮に罷免されなくても、被告人の入会を認める弁護士会があるとは思えないから、法律家として生きていくことはできない。前途は真っ暗、社会的制裁は十二分だと思う。

とはいえ、間違っても被告人に同情したり、行動を正当化しようと試みているのではない(事例が事例だけに、表現も慎重にしないと・・・)。だが、名もなき中年親父が歳の離れた女性に熱を上げ、関係が上手くいかないと見るや、見境もなくメールで嫌がらせをする、という行動が起きたとしよう。その時、そもそも警察は被疑者を逮捕するか。仮に逮捕されたとして、検察官は起訴するか。本件と同じように正式裁判で裁こうとするか。桶川の悲劇は極端にしても、今日、警察がどの程度ストーカー犯の捜査に動けるだろうか。メールと無言電話だけで。

下山判事は、如何に非難されても反論などできようはずがない。だが、有罪確定までの手続き全体を通じて、他の同種事例との均衡を失するほど重く扱われる必要もない。法定刑を引き上げるなどということはあり得ないが、手続きで存分に加重するのは、いかがなものか。

裁判員制度導入まで1年を切りながら国民の理解が進んでいるとはいえず、法曹の増員に対しては弁護士会が文句を言いだすような、そんな状況でなくても、同様に最大限重い手続きを採用したかどうか、疑問なのである。

解決策は、ないなぁ

お暑うございます。体調もすっかり戻り、不埒にも月初から連食した金沢は近江町直送のうなぎのおかげで、梅雨明けから数日間、まだ夏バテしてません・・・。

うなぎといえば、最早呆れて物もいえない産地偽装。危険な食品を輸入して成長を続けた商社と、偽造した産地証明書を付けて輸入品を高値でさばく業者と、国賊比べはもう飽き飽きです。世界経済の先行き不安と、我が国政府の無策とが相まって、この夏は水銀柱と同様、諸色の高騰も真っ盛り。食料安保の確立など、真夏の世の夢よりも儚くて・・・。


毎日jpによると、
燃料高騰:漁業者救済へ対策要求決議 自民議連
だそうな。当地に来て、鮮魚は縁遠くなってしまったが、船を出しても燃料代すら稼げないのでは、誰も漁りに精を出そうとは思わないだろう。

だが、苦しいのは漁業者だけではない。エネルギーを必要とする、およそ社会のあらゆる分野が苦しんでいる。いや、エネルギー高騰の影響と無関係な分野などないのだから、少なくとも、自らの負担で物を買っている人々は総て、苦しんでいるのだ。漁業関係者に補助を出すなというのではない。苦しんでいる、助けが必要な人は、一歩永田町の外に出れば無数にいるのだ。辛抱強いことは、もはや美徳ではない。

神の見えざる手が、気まぐれに経済の風向きを変えてくれるまで、ひたすら耐えるしかないのか。バブル崩壊、消費税率引き上げのダブルパンチ以来、ずっと瀕死の国民経済が、「拡大」を唱え続けた日銀の観測の無意味さを証明してしまう方が先なのでは、と、猛暑のせいかいつも以上に悲観的にしか考えられない。

苦しいといえば、英語サイトエロ記事事件でボコボコの毎日jpも酷いことになっている。Firefoxのplugin"Ad Block"を止めても、自社広告しか表示されない。東京日日以来の名門だが、ここは、助けてやる必要はなさそうだ。

失敗に関する最近の雑感

・困った世の中になったものだ。原油高騰で漁船の一斉休業や抗議のデモが、日本だけではなく世界中で広がっている。燃油代の補助、補填を求めてのことだが、およそ経済政策の実施実績を持たない我が政府に、何かを期待しなければならないとしたら、この上もなく不幸だ。

・ただ、せめて食料安全保障について、少しは真剣に考えてみたらどうだろうか。燃油で困るのは漁船だけではない。世界中から食物を運んでくる貨物船が喰う重油だって暴騰している。それは確実に価格に転嫁されるだろう。

・銀行の破綻なんて歴史の教科書の中の出来事かと思っていたが、今日、銀行の破綻を引き金にアメリカ発の世界同時株安が起った。神の見えざる手に導かれたはずの市場が投機マネーにまみれても、資本主義社会にはこれを制御する力がないとは、なんとも皮肉だ。今週中に、我々は「第二次世界恐慌」の目撃者になるのかもしれない。そうなれば、最速の通信手段が電信だった「第一次」とは比較にならない高度情報化社会で、「負の情報」が無気味な歪みを伴いながら増幅し、光の速度で伝播するさまを目撃しなければならない。

・さしあたり、「第一次」の時、我が政府がどれほど愚策無策で後手に回り国富を亡失したか、教科書に明示しなければならないだろう。


会津で慣れているはずの盆地の暑さだが、この歳になるとやはり厳しい。「ガラスの勤労意欲」は実は「氷の勤労意欲」だったのかも知れない。砕けるまもなく解けて蒸発してしまった。

日常業務に穴を開けないこと、それだけを念頭にデスクに向かうが、緊張感を欠くと危ない。薬の副作用は治まったが、穏やかに夏休みを迎えるために、些細なことでもミスなどしないよう、細心の注意を払うことは勿論だ。2年目になり、研究室に現れる学生諸君も少しずつだが増え、彼らとの会話が励みになる。前任校と違い福島県民が結構在学しているから、彼らとの交流がなかなかに楽しい。そして研究室の常連になりつつある石川県民も。前任地の「隣国」鶴来出身者がひとり、懐かしい加賀方言で話をしに来る。彼らの福利のために仕事をするようなものだから、当然失敗などできない。

例によってボツネタ経由だが、Tech's all-time top 25 flops(歴史上最もすべったコンピュータ技術トップ25)という興味深いレポートが出ている。思わず笑ってしまうものも、ちょっと分からないな、という感じのものもあるが、やはり笑えたのは第二位にランクインしたVistaだろう。一線を引いたビル・ゲイツは最前からWindowsの「使い難さ」を改善するよう、技術陣に要求していたというが、果たせないまま事実上の「世界一」の不名誉を担ってしまった。第一位になったのが、
1. Security. Computers influence every aspect of our business lives. We trust them implicitly to manage our records, compute our figures, and facilitate our communications. When will we ever learn?
Thirty years into the personal computer era, and it seems like security is only getting worse. Computer viruses and worms, though simplistic in comparison to any useful application, have proven as resilient as the common cold. The Web, e-mail, and instant messaging have given criminals unprecedented opportunities for fraud, scams, and electronic spying.
ということで、ネットの構造的問題だからだ。

この「失敗」のためではないが、PCへの関心が日に日に薄れている。マイクロソフトを追っていたOSメーカーはみな消え果て(携帯端末によるビジネスモデル構築に走った某社とか)、独占による弊害が顕著でも、乗換える候補すらない。コンピュータ用に開発された真空管で低周波増幅回路を書くことが、最近のコンピュータとの付き合い方になったような気がするが、これはこれで見事な失敗だな。

金沢はおいしい

あまり雨に降られたという実感はないが、甲州ではこの梅雨の降水量が平年を越えているとか。暑くてたまらない、と言うほどには気温が上がってないし、出かける時は何故か雨があがっているしで、梅雨を意識しないで過ごせている。そういえば、梅雨入り以降、長傘をさした記憶がない。年に400日くらい雨か雪か雹が降りそうな加賀とはえらい違いだ。

だが、7月の声が聞こえる辺りから、明らかに不快指数が上がり始めた。窓を開けておけばかなり涼しい外気が流れ込むが、やはり梅雨なのか、湿度が高く、次第に蒸し暑さを感じるようになった。書斎も、パソコンの排熱が酷い。軽くwebpageをブラウズするだけで、内部に付けた温度センサーが僅かな負荷による温度上昇を感知し、いくつものFANが一斉に回転数を上げるから、うるさくてかなわない。冷房を使えばいいのだが、より「音のいい」リビングのノートパソコンで仕事をする方が、なんとなくはかどるような気がするので、この週末は、持ち帰り残業だけを書斎で片付けた。少しでも早く終わらせて脱出するよう、仕事の空間を快適な方向に持っていくことはしない。

だが、リビングも次第に息苦しいような不快感を生じるようになってきた。冷房を使わず、自然の対流だけでは、CDをかけるのも難儀になってきた。はっきりいって暑いのだ(爆)。左右のスピーカの間に、何か熱源でもあるのか、顔が火照ってくる(猛爆)。熱の放射量の少ない夏向きアンプを作る、という課題は恐らく来年に持ち越し。それでも何か作ろうと、BGMを聴きながらハンダゴテをふるったら暑いのなんのって。おまけに出来たアンプはやっぱりストーブ兼用(爆沈)。

体調は上向きだが、力の入らない妙にふわふわした感じが。以前にも経験があるこの感覚は、夏バテの仲間か。外気から取り込んでしまう湿度と室内から生じる熱で、じっとしていても汗ばんでくる。精のつくものを食べたいが何がいいか、と、しばらく前に届いたDMを思い出した。カレンダーで受け取りの日程をシミュレートし、サクッとFAXを流す。そして翌日、宅急便屋さんが待望の荷物を届けてくれた。

かつて、徒歩5分で近江町市場という街場に住んでいたが、近江町で馴染むほど通った店はほんの僅か。そのうち一軒から、うなぎの蒲焼きを取り寄せた。
蟹で有名な魚屋さんが、夏場はうなぎを売る。人気ナンバーワンの店ではないが、私のお気に入りは新力水産。カニも鮮魚も勿論逸品揃いだが、うなぎに関してはタレの味が気に入っている。近江町ではこれで標準だが、罰が当たりそうなくらい身が厚い。そこいらのスーパーで売っている「うなぎ」の倍以上は楽にある。晩飯には、腹の裂けるくらいうなぎを喰ったことは言うまでもない。これが週末の話。

そして週明け月曜日。金沢のO嬢を煩わせ手配してもらった夏の名物が届いた。
兼六園下の「中島」の氷室まんじゅう。毎年、蒸したてを買い込んで、学校で振る舞ったものだ。宅配だから一日経ってはいるが、やはり上手い。恐らく、誰かが見ていたら気味悪いだろう程の笑顔でかぶりついて、ふと顔を上げたらローカル番組で「糖尿病とは?」。やかましいわ!。

金沢の夏に必ず食べていた好物が二つまで届いた。実に、金沢の食べ物はおいしい。いや、なに、甲府の食べ物がおいしくないなんて言っているわけではない。まだ美味しい店を知らないだけだ(やはり爆)。ただ、長年親しんだ金沢の味は、やはり格別だ。でも、一番食べたい「あれ」は、なかなかチャンスがない。もう3ヶ月、週に1回以上必ず食べていた「あれ」を食べていない。今週末も会津だし、いつ行けるかなぁ。ねぇ、姉さん。

ある一審判決

有明海の漁業被害で開門命令・佐賀地裁判決

正直、驚いた。莫大な税金を投入した国家プロジェクトは、どれほどの利権を生むのか知らないが、一度走り出したらブレーキの壊れた機関車のように、終点の車止めに体当たりするまで止まらない。あまりの破壊力に、線路脇にはぺんぺん草一本生えないのではないかとすら思う。

科学的な分析を理解する頭はないが、轟音をたてて水門が閉っていく場面をテレビで見て、背筋が寒くなった。これは間違いだと直感した。少なくとも、減反と外米輸入を強行しながら干拓地を作るという明らかな矛盾を、「始めちゃったから」という以上のまともな理由で説明できる者は一人もなく、そして豊壌の海は消えた。

消えた海が蘇ることがあるのかどうか、分からないが、「水門を開け」などという判決が出るとは思わなかった。まだ一審だし、総理の英断で公共事業の間違いを認めて控訴断念なんて、フジテレビ以外の局では流れないニュースだから、諌早の海はまだまだ楽観はできない。でも、この小さな裁判所の判決が蟻の一穴にならないとも限らない。

地裁レベルでは、なかなか考えさせられる判決が出る。これが高裁に上がると、住民訴訟砂漠、というイメージがあるが、やはり人事構成の問題だろうか。住民訴訟が原則住民敗訴という流れに落ち着くのは、石田和外が第5代最高裁長官に就任してからだといわれる。最高裁からリベラル色が消え、高裁が露骨に最高裁を見つめるようになって以降、国を相手取っての裁判は、最終的に非常に高い壁に遮られてきた。そしてごく近年に至り、最高裁の論調に微妙な変化を感じるよことがある。

蟻の一穴が、不必要に丈夫な壁を壊す日が来るかもしれない。

罰当たりめ!

今度は京都で不埒者が出たらしい。つい先日、熊野古道で牛馬童子が壊され、文化への下劣な攻撃に、血圧が上がるくらい怒ったばかりなのに、そんなに私を病院送りにしたい馬鹿者がいるのだろうか。

典型的な模倣犯。耳目を集めたいが人前に顔を出すほどの度胸もない卑小なクズが、長い長い時を経て息づく人々の信仰、心など一顧だにせず、薄汚い自己顕示欲のために形あるものを壊した。ものに込められた人々の心を踏みにじった。

太宰権帥として客死した菅原道真公は雷となって清涼殿を焼き、皇位簒奪をでっち上げた時平の子分共を焼き殺した。時平の落命も、菅公の祟りといわれた。その菅公の使いであるなで牛を叩き壊したのだ。天罰は自ずから重いものと知れ。

ひねもすオーディオ機器を作る

・私の健康状態について、ご心配いただき有り難うございます。当面の危険は完全になくなったものと考えていますが、薬が効いた状態に身体が慣れていないため、ぼんやりが続いています。追い追い個別にご報告します。

・下山判事の準抗告が棄却されていました。最高裁は、国会の裁判官訴追委員会に訴追を請求しました。久し振りに弾劾裁判が行われることになりそうです。このあたりの手続は、今後マスコミが詳細に説明してくれるでしょうから、講義する側としては非常に有り難い状況です。それにしても、弾劾裁判所のURL、力強くて大好きです。

音の良いプリアンプを作ろう(その3)

日頃の行いは決してよくないが、時折、ぽっかりと時間が空くことがある。料理、読書、写真などなど、どんな趣味に費やすか、はたまたひたすら寝て過ごすか。まぁほとんど実家との往復で消えてしまう纏まった自由時間だが、日程の関係で甲府にいなければならず、しかも喫緊の用向きは全部処理済、なんて僥倖も訪れることがある。

音の良いプリアンプ作戦は、1月末日から2月の頭にかけての週末、午後と土日を使って決行と相成った。暖房なしでも汗ばむくらい日差しの暖かな窓辺で、金属板に穴を開けるという初めての作業に挑んだ。CADを使い実寸で出力した配置図をシャーシに貼り、パンチで穴の位置を決め、細めのドリルで穴を開けていく。必要な大きさまで次第に太いチャックを使い、更にステップドリル、油圧パンチで予定したサイズまで穴を広げていく。のだが、何分初めてのことで、刃先が暴れ。穴が微妙に、時に明確にずれてしまう。穴を開け終わるまで数時間を要し、キズ数ヶ所と使えない穴数個も含めて、使用に耐えうるギリギリの線で止まった。もうちょっとミスったら構造部品の組み付けに齟齬が生じ、ケース一つをボツにするところだった。真っ直ぐに並ぶはずのトランス3つが何故か蛇行し(?!)、修行不足を思い知った。父が存命だったら、「下手くそ」と一言で評価を下し、アドバイスをくれただろうに。残念でならない。これで初日の作業はおしまい。目と肩が凝って、これ以上の継続は無理と判断した。
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