週末は甲府にいます

またしても間が開きました。だいたい忙しいときに限って忙しさを倍加させるようなことが起こるものです。そのうえ、ここひと月で二度ほど会津に戻りました。今のところ落ち着いているようですが、もうヘトヘトです。

こんな背景があり、疲れていると感じるのに眠りが浅いイヤな感じが続いて困っていたのですが、今日、ふと思い立って、歩いて研究室まで出かけてみました。天気もよく、鞄もさほど重くないので、「えいやっ」と歩き出してみたのですが、手軽で気持ちよい散歩ができることに気づきました。

行きは、(車で)走ったことのない細道を通って遠回りしてしまいましたが、帰りは至って順調。天候が悪くなければ、週に何度かは車を使わずに通勤しようかと本気で思います。街場に住んでいた頃は、当たり前に歩いていたのですが、加賀に移ってクルマで通勤するようになってからは、本当に歩かなくなりました。軽い運動でも血の巡りがよくなるような気がして、閉塞感を流し去ってくれれば、と都合のいいことを考えています。

(今日現在の「予定」ですが)この週末は甲府にいます。御用の方はまずメールでお問い合わせくださいませ。

牛乳よ、お前もか?

バナナが好きだというと、よく馬鹿にされた。珍しくもなく、極端に糖度が高いわけでもなく、至って安価な果物で、あえて「好きだ」というほどのものではない、と、見られているのだろう。だが、手っ取り早い炭水化物摂取法として知られ、歴史上の知識として、病気にならなければ食べられない貴重品だった過去もある。

ところが全国的なブームのせいで、ここ甲府でも「品切れ」「品薄」が続いている。型がよく、味も濃厚な「高級品」には、とんとお目にかかれなくなった。急激な需要に対応しようにも、何分輸入品だから、今日明日に流通量を増やすわけにはいかない。納豆の悲劇も記憶に新しいから、関係者も判断に困るのではないだろうか。

そんな折から、こんなニュースを見た。これはかなりマズい。今年の上半期、バターの品薄を解消するため、メーカーや農協が原乳の増産をもとめようとしても、乳牛の処分を含む減産を実施した後だったので、酪農家を怒らせるだけだったとか。この上「ダイエット」などという甘美な冠が乗ってしまったら、とんでもないことになるかもしれない。朝食にバナナ牛乳を飲むのが流行り、一気に品薄に陥ったらどうしよう。好物の低温殺菌牛乳や、脂肪分の高い加工乳が買えなくなったら非常に寂しい。

ただ、私の体型は、バナナとも牛乳とも無関係だと断言できる。

大慶至極

M(この辺この辺参照)に待望の男児誕生の知らせが!。ただでさえ細いところにつわりで激痩せしたと聞いていたから心配していたのだけれど、2700gの元気な男の子だという。

Mは「嫁に出した娘」だが、いろいろあって気分は内孫誕生。明日、OG会の筆頭「瀧山」から写真が届くのを楽しみに待つことにしよう。

業務連絡

・昨日甲府に戻りました。今日から日常業務を開始しています。もっとも週末は都でお座敷かも、ですが。

・会津でガソリンを入れたのですが、セルフで単価171。製油所から遠い内陸の会津ではもうずっと高止まりですから、この価格は劇的に安いといえますが、それにしても高過ぎますね。ちなみに二日前、母親の車に入れた時は@181。非常に複雑な気分です。

・先週の末、母親を定期検診に連れていき、待ち時間に鶴ヶ城に行ってきました。戊辰戦争140年の特別展とやらを見に行ったのですが、かつての古色蒼然たる「展示」からの脱却を目指していることがよくわかりました。工夫の余地はいくらもありますが、長足の進歩といえます。カメラを担いでいかなかったことが悔やまれますが、年内にもう一度くらい行ってみようと思います。

・拙宅の狭い庭は手入れする人もなく、物寂しい限りです。かつて無数の皐月の鉢が並んだ台の上では、長男が、肉食動物としての緊張感のかけらもなく、だら〜っと座っていました。なんでこんな格好で「座って」いられるのか、大いなる謎を秘めた姿を見ていたら、少しだけ庭が明るくなったような。

・先日の講義で回覧した文書ですが、pdfにしました。興味のある方はご連絡を>「囲む会」各位(「そんな会、どこにあるんだ」って感じのツッコミはなしということで)

充電中

会津に戻って半月、一度だけ母親を定期検診に連れていった以外、病院に行かない休日がこれほど穏やかなものとは。自分の健康状態も順調で、右目の端に母親を、左目の隅に猫達の姿を捉えつつ、意識のある間は専ら本を読み、合間に細々とした家の事共をこなす。

急激に回復しつつある母親の頼みで、猫達のポートレートを撮り始めた。注文は、「床にごろごろしている猫の目の高さから撮ったアップ」。

まずは長女10歳。時々ふらっと出かけて一晩二晩家を空けたりするが、母親が心配し始める頃、どこからともなく現れる。

3歳になる長男。身体は一番大きいが声は小さい。屋根に登っては自力で下りられなくなり、明け方から起こされること数度。

次女10歳。目つきが悪いが、一番弱虫で目が離せない。

三女はカメラが嫌いらしく、なかなかいい画が撮れない。四女はひたすら落ち着きがなく、いいポジションでカメラを構えることすらできない。後日再挑戦だ。

慣れない盆の行事も終わり、明日はご奉公のためにお江戸へ上る。

高校野球の特殊な見方

ガキの頃から視力が低かった私は、球技が苦手だ。眼鏡越しに、高速で飛んでくるボールに立ち向かおうとしても、距離感が掴めないから非常に怖い思いをする。眼鏡やコンタクトを使うプロ選手もいるのだから、視力のせいだけではないが、興味を持てなかった原因としては十分ではなかろうか。

ただ、学部の頃には神宮まで試合を見に行ったこともあるし、家のテレビで甲子園の中継が流れていれば、敢えてチャンネルを変えることはなく、平均的な日本人として、自分と関係のある県の代表校を応援してみたりする。今年の甲子園も、何試合か観るとはなしに観ているのだが、ちょっと変な感じがしていた。

今日、塾高が40数年ぶりに勝ちを納めた。大慶至極である。ところが塾歌が流れたところで、違和感は確信に変わった。校歌、塾歌の録音を誰が用意しているのか知らないが、オケやブラスの伴奏が常道だと思う。ピアノだけでは荒々しいスポーツのイメージと合わない気がするが、まだいい。だが、今大会のように、オケ譜をMIDIで作るのは絶対に変だ。できのいいサンプリング音源ではなく、私でも持っているようなちゃちなシンセサイサーから出てくる合成波形では、演奏者の技量も感情も伝わらず興醒めだ。

随分以前に流行し、最近また注目されている(という)テクノっぽい音作りをするならGMでもGSでもXGでもいいだろう。ボリュームもベロシティも全く変化せず、すべての音のアタックが完全に揃うなんて、生身の人間が演奏したら絶対あり得ないサウンドも、意図して使うのなら面白い。たが、生身の演奏の代用にはなり得ない。生身に近づけようとすると、音楽的「表現」を盛り込むことが面倒過ぎるのだ。

信時潔の手になる、雄渾と形容するのがふさわしい塾歌は、感情のないMIDIで表現することが予定された現代音楽ではない。義塾にはワグネルの立派な録音があるのに、なぜあんな子供だましのようなことをするのか、理解に苦しむ。今年の甲子園で流れる各校の校歌は、大多数がMIDI音源で作られているようだが、下手でもいいから生身の演奏の録音を流してほしいと思う。出場校が自前で用意できなくても、その県の吹奏楽連盟と合唱連盟に相談すれば、なんとかなりそうな気がするのだが。

新盆

未明に激しい物音で目が覚めた。『ザー』ではなく『ドドドドド』という、低い周波数の振動を伴った轟音。天の底が抜けたような土砂降りに雷鳴が交じっていると気づくまで、しばらくかかった。

まだ暗いが、窓を閉めないと不都合だな、などど思っていると、近くで猫の声が。多分四女の声だ。ベッドの下で鳴いても滅多に上がってこない。手を伸ばそうとしたら、部屋のドアが開いて母が入ってきた。「何かあったか?」と問うと、「茶々(末っ子)が窓の外にいるらしい」との返事。庭の木から庇に上がり、雨のせいで下りられなくなったようだ。庇の上の窓を開けて家に入れ、乾いたタオルでぐりぐりと拭いて一件落着。

一年以上患った母も大分落ち着き、予想通り猫を中心の日常が続いている。何年も、父の看護だけを考えていた母は、自宅の5匹、母の実家の2匹、外に数匹の食客猫の面倒を見ることで、大きなすき間を埋めているのだろう。

今日は昼前から、当地の風習に従い、新盆に詣でなければならないとされている古刹に参った。平日だが結構な数の参拝客がいる。母も私も30数年ぶりの参拝で、作法も仕来りも覚えておらず、香を焚いて手を合わせるだけで出てきた。

車でなら、ちょとした遠出もできるくらい回復した母が、ある地名をあげた。かつて父が好きだった蕎麦の名所だ。一も二もなくその場所に向かう。何件か蕎麦屋が集まった一角で、何故かいつも入る一件の店。名物に美味いものなし、とはよくいったものだが、父と行く度に必ず食べた品を端から注文する。けっして美味い料理ではない。だが、父と他愛もない話をしながら啜った蕎麦の味だった。

帰省準備

まだ甲府盆地が誇る天下一品の白桃を食べ足りない気分だが、本日をもって前期の用務はほぼ完全に終了し、明日は目出度く帰省と相成った。盆開けのご奉公Weekまでは実家で老母と過ごす。本や史料のことを考えれば、甲府でじっくり勉強するのがいいのだろうが、やはり独居老人とネコ5匹を放置するのは人道に悖る。それに、何の制約もなく、誰に許可を求めるでもなく大学を離れられる、こんな当たり前のことが実に有り難い。

この夏、まとまった仕事、ないし仕事をまとめることが出来るかどうかは予断を許さないが、年齢相応の不安を感じ始めた身体をいたわりながら、田舎暮らしを楽しむことにしよう。

水害お見舞い申し上げます

昨日の午後、甲府盆地にも猛烈な集中豪雨があった。一天俄にかき曇り・・・という勢いで、見る間に空が暗くなるや、車軸を流すような土砂降り。気温も下がったが湿度が高く、不快であることに変わりはなかった。ところが同じ頃、金沢では甲府と同程度かそれ以上の勢いで、圧倒的な降水量を記録していたらしい。

天気以外は良いところ「金沢」。今回の水害は、金沢でも最も風情のある(と個人的に思う)浅野川のほとりが深刻なダメージを受けたようだ。かつて散歩道にしていた街並に泥水が溢れかえるニュース映像は、実に悲痛だ。それにしても、一番イヤな気候が、一番好きな景色を駄目にしやがったとは、腹立たしい限りである。

金沢の水害も痛ましいが、西の方では鉄砲水の被害も。天変地異は為政者に徳がないからだ(!)が、地球規模の異常気象となると誰のせいにすればいいのか。

被害に遭われた方々には、一日も早い復興をお祈りします。

金沢はおいしい

あまり雨に降られたという実感はないが、甲州ではこの梅雨の降水量が平年を越えているとか。暑くてたまらない、と言うほどには気温が上がってないし、出かける時は何故か雨があがっているしで、梅雨を意識しないで過ごせている。そういえば、梅雨入り以降、長傘をさした記憶がない。年に400日くらい雨か雪か雹が降りそうな加賀とはえらい違いだ。

だが、7月の声が聞こえる辺りから、明らかに不快指数が上がり始めた。窓を開けておけばかなり涼しい外気が流れ込むが、やはり梅雨なのか、湿度が高く、次第に蒸し暑さを感じるようになった。書斎も、パソコンの排熱が酷い。軽くwebpageをブラウズするだけで、内部に付けた温度センサーが僅かな負荷による温度上昇を感知し、いくつものFANが一斉に回転数を上げるから、うるさくてかなわない。冷房を使えばいいのだが、より「音のいい」リビングのノートパソコンで仕事をする方が、なんとなくはかどるような気がするので、この週末は、持ち帰り残業だけを書斎で片付けた。少しでも早く終わらせて脱出するよう、仕事の空間を快適な方向に持っていくことはしない。

だが、リビングも次第に息苦しいような不快感を生じるようになってきた。冷房を使わず、自然の対流だけでは、CDをかけるのも難儀になってきた。はっきりいって暑いのだ(爆)。左右のスピーカの間に、何か熱源でもあるのか、顔が火照ってくる(猛爆)。熱の放射量の少ない夏向きアンプを作る、という課題は恐らく来年に持ち越し。それでも何か作ろうと、BGMを聴きながらハンダゴテをふるったら暑いのなんのって。おまけに出来たアンプはやっぱりストーブ兼用(爆沈)。

体調は上向きだが、力の入らない妙にふわふわした感じが。以前にも経験があるこの感覚は、夏バテの仲間か。外気から取り込んでしまう湿度と室内から生じる熱で、じっとしていても汗ばんでくる。精のつくものを食べたいが何がいいか、と、しばらく前に届いたDMを思い出した。カレンダーで受け取りの日程をシミュレートし、サクッとFAXを流す。そして翌日、宅急便屋さんが待望の荷物を届けてくれた。

かつて、徒歩5分で近江町市場という街場に住んでいたが、近江町で馴染むほど通った店はほんの僅か。そのうち一軒から、うなぎの蒲焼きを取り寄せた。
蟹で有名な魚屋さんが、夏場はうなぎを売る。人気ナンバーワンの店ではないが、私のお気に入りは新力水産。カニも鮮魚も勿論逸品揃いだが、うなぎに関してはタレの味が気に入っている。近江町ではこれで標準だが、罰が当たりそうなくらい身が厚い。そこいらのスーパーで売っている「うなぎ」の倍以上は楽にある。晩飯には、腹の裂けるくらいうなぎを喰ったことは言うまでもない。これが週末の話。

そして週明け月曜日。金沢のO嬢を煩わせ手配してもらった夏の名物が届いた。
兼六園下の「中島」の氷室まんじゅう。毎年、蒸したてを買い込んで、学校で振る舞ったものだ。宅配だから一日経ってはいるが、やはり上手い。恐らく、誰かが見ていたら気味悪いだろう程の笑顔でかぶりついて、ふと顔を上げたらローカル番組で「糖尿病とは?」。やかましいわ!。

金沢の夏に必ず食べていた好物が二つまで届いた。実に、金沢の食べ物はおいしい。いや、なに、甲府の食べ物がおいしくないなんて言っているわけではない。まだ美味しい店を知らないだけだ(やはり爆)。ただ、長年親しんだ金沢の味は、やはり格別だ。でも、一番食べたい「あれ」は、なかなかチャンスがない。もう3ヶ月、週に1回以上必ず食べていた「あれ」を食べていない。今週末も会津だし、いつ行けるかなぁ。ねぇ、姉さん。
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