囚人のジレンマゲーム

「囚人のジレンマゲーム」(よく分からない方はこの辺で。)

今朝、米下院の「金融安定化法案否決」というニュースを聞いて、こんな言葉が思い浮かんだ。大統領の与党である共和党が造反したという。親子揃って中東の砂に足をすくわれるのも愚かしい話だが、なんといっても重要なところで決断できないリーダーは、有害だ。

しかしこのエントリでは議会の対応を考えてみよう。いずこも同じだが、最適解を導くのは容易ではない。共和党の下院議員は、見えない共犯者の裏切りに脅え、ジレンマゲームよりも簡単な二択で最適解を掴まなかった。自国発の世界恐慌を恐れてくれることを全世界から期待されながら、直近の選挙で支持層から見放されることを恐れ、取り返しのつかない愚行に走ったことは、長く歴史に残るだろう。目先の選挙での支持を求め、逆にその支持層を長期的不景気、失業の嵐に突き落としたことに気づくのに、何日かかるだろうか。その間、世界の経済は何年分余計に傷つくのだろうか。自律的回復のための余力があるうちに、間違いは正されるだろうか。

国内に目を転じると、国内景気の危機的状況を知ってか知らずか、景気対策、経済対策よりも党利、党略という言葉の方が幅を利かせている。国民生活に直結する、否、死活問題とも言うべき大問題を無数に抱えたまま、実りのない巧言令色を弄し、自分と所属政党の利益に走るならば、彼らを国会に送った国民へのダメージははかり知れない。

醜い罵り合いは、国の経済が持ち直し、国民が明日に不安を抱かなくてもよくなってから、どこか絶海の孤島にでも篭って、どちらかが倒れるまで続ければよい。

最悪の解ばかり選ぶものに、国民に選ばれる資格はないのだ。

大慶至極

M(この辺この辺参照)に待望の男児誕生の知らせが!。ただでさえ細いところにつわりで激痩せしたと聞いていたから心配していたのだけれど、2700gの元気な男の子だという。

Mは「嫁に出した娘」だが、いろいろあって気分は内孫誕生。明日、OG会の筆頭「瀧山」から写真が届くのを楽しみに待つことにしよう。

気分は「降る雪や・・・」

新学期ということで、気味の悪い忙しさが続いています。自分の責任で処理しなければならない用務の量は、前任校時代の数倍のスケールで、"こなす"のが精一杯。ゆとりをもって前倒し、なんて芸当は、当分夢の中のお話しです。

明日は夏休み中に一度もできなかったゼミの行事です。都内数ヶ所で新撰組ゆかりのポイントを見て歩く、というゼミ生主体、というか徹頭徹尾ゼミ生の自主活動についていきます。このイベントが上手くいけば、都内の博物館など、集団で見学に行くことも視野に入ってきます。



今さらながら、秋葉は好きな街です。ひたすら安価な卸屋、バッタ屋関係。何でも揃う巨大店舗群。やたらマニアックな品揃えの専門店。間口3尺とか1間のディープな小店。こうした魅力溢れる店々が、あるいは時代の流れに抗しきれず、あるいは後継者を得られず、ひっそりと退場していくのは、あとからそれに気づいて愕然とするものですが、名のある大店が消えるということになると、情報がすぐに伝わるのでショックも激しくなります、

このへんとかこのへんによると、「でっかい電気の石丸」が、エイデンに吸収されることになったとか。HMVやタワーが幅を利かせる前、都内で輸入CDを買おうと思ったら、迷わず石丸でした。新作も、決して爆発的なヒットにはならないクラシックも、LDを買う時は石丸でした。小店を探して珍しい製品をゲットする気力がなければ、石丸で店員に尋ねました。

LAOXザコンがなくなった時、PCパーツの旧製品入手は諦めるしかないと悟り、サトームセンが消えた時は、石丸よりちょっと安く買うことが出来なくなったと諦めました。でも石丸のショックは比較になりません。店名は残るようですが、かつての品揃えを期待するのは無理でしょうね。

昭和は遠くなってしまったようです。

『マッキンダーの地政学』再刊決定

故曽村保信先生の訳書『マッキンダーの地政学』が、版元の原書房から再刊されることになりました。今月末には入手可能です。才気溢れる若き日の先生の名訳が、常識的な価格で読めるようになるのは、非常に喜ばしいことです。アマゾンにデータが入ったら、改めてエントリを起します。

法律と国史を専らにする私の頭では(←要するに言い訳)とても難解ですが、ここはひとつ頑張ってみようと思います。

業務連絡

・昨日甲府に戻りました。今日から日常業務を開始しています。もっとも週末は都でお座敷かも、ですが。

・会津でガソリンを入れたのですが、セルフで単価171。製油所から遠い内陸の会津ではもうずっと高止まりですから、この価格は劇的に安いといえますが、それにしても高過ぎますね。ちなみに二日前、母親の車に入れた時は@181。非常に複雑な気分です。

・先週の末、母親を定期検診に連れていき、待ち時間に鶴ヶ城に行ってきました。戊辰戦争140年の特別展とやらを見に行ったのですが、かつての古色蒼然たる「展示」からの脱却を目指していることがよくわかりました。工夫の余地はいくらもありますが、長足の進歩といえます。カメラを担いでいかなかったことが悔やまれますが、年内にもう一度くらい行ってみようと思います。

・拙宅の狭い庭は手入れする人もなく、物寂しい限りです。かつて無数の皐月の鉢が並んだ台の上では、長男が、肉食動物としての緊張感のかけらもなく、だら〜っと座っていました。なんでこんな格好で「座って」いられるのか、大いなる謎を秘めた姿を見ていたら、少しだけ庭が明るくなったような。

・先日の講義で回覧した文書ですが、pdfにしました。興味のある方はご連絡を>「囲む会」各位(「そんな会、どこにあるんだ」って感じのツッコミはなしということで)
calendar
<< 長月 2008 >>
SunMonTueWedThuFriSat
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
selected entries
categories
archives
recent comments
recent trackbacks
profile
others