大散財

定演が終わった直後から、非常に神経を使う問題が起こり、年末の休み直前、はっきりいえば今朝、ほぼ理想的な形で解決しました。努めて意識しないようにしていたつもりでも、やはりストレスは相当だったようで、その発散のためにかなりの散財に走りました(本来の浪費癖をストレスのせいにしている、と思った君とは絶交だ)。

21日の夜、注文から2週間で、大きな箱が届けられました。

開けるとまた箱。

まだまだ箱。

そしてとうとうご対面と相成りました。


VAIO type U(VGN-UX90PS)。Core Solo 1.2GHz にメモリー1GBを積んだオーナーメイドモデル。講義でパワーポイントを使うのに、とにかく(と、ここまでtype Uで打ってみたけど挫折。やはり「出力専用」マシンだと認識し、デスクトップで続きを編集)軽くて持ち運び易いマシンが欲しかったのです。

軽さのほかに、「ペン入力ができること」という条件を満たしたマシンは、さしあたりこれくらいしか見当たりませんでした。しかも、モニターがスライドするとキーボードが出て来るあたり、かつてサンダーバードの秘密基地に憧れ、ウルトラ警備隊のビデオシーバーに胸躍らせたギミック大好き中年としては、ツボを突かれた気分です。

ただ、あまりの小ささに、本体キーボードでの入力はほぼ不可能で、ソフトキーボードをスタイラスで叩く、という方式に落ち着きそうです。でも、講義用という当初の目的のほかに、電子手帳としても使えそうかな、などと、コストパフォーマンス最低の発想でニヤついています。

読みにくい

オフラインで、「文字が薄くて読むのが辛い」というご意見を頂戴しました。まじまじと見てみると、確かに濃くはないですね。文字の色を含めて、ブログのデザインはテンプレートそのままにしていますから、トータルの見た目はいいはずなんですが・・・。

でも、このままではご意見を下さった方に申し訳ないので、
こんな方法で対応してみてください。

追伸:渋皮煮の作り方は、後日メモにして届けます。

模様替え

一瞬だけ時間が空いたので、このブログのテンプレートを夏から秋に変えてみました。既にスタイルシートチェンジャーも用意してあるのですが、洒落たデザインなど作れるはずもなく、今回も宵闇書房さんの新作mapleを頂いて来ました。絵心のある人を、私は本気で尊敬しますです。

NETネタだけど・・・

今日は朝から、日本語のTB spamがたくさん飛んできているようだ。海外のポルノや薬物サイトのURLだけ投げてくるバカは珍しくないが、どうやら今度のspamは日本人の手によるもの。嘆かわしさ100倍といったところ。

自動で門前払いしているのでログから拾ってみたところ、やはりエロサイトや「どこから見ても詐欺だろ、これ」っていう感じの宣伝文句とURLのなかに、気になる文言を見つけた。
身近な交通違反(駐車違反・スピード違反など)の反則金を補償する。それがライセンス保険です。
金融庁が「違反を助長する」として、いわゆる「反則金保険」を扱う無認可共済事業者の営業を認めない方針を打ち出し早くも廃業する団体がでている、まさにその日にこんなものを投げてくるとは、解散直前の駆込み詐欺でも狙っているのだろうか。

ちなみに上記TB spamを含め、今日の収穫の半数はIIJから、残りの半分はYahoo!BBから送信されている。そしてこいつらは基本的に、TBの何たるかを理解していない。内容以前の問題として、TBになっていない以上、お断りだ!。もちろん、内容から見ても当然お断りだが。

摘発 ワンクリ詐欺

スラッシュドットジャパンより

読売朝日が報じているが、大阪市内のインターネットサービス業者らが、詐欺と児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕された。

容疑者らは、児童ポルノを掲載したサイトへのリンクを仕込んだメールを無差別に送信し、
昨年7月と今年1月、サイトに接続して少女の画像をクリックした岡山県内の会社員(37)ら2人に、「会員契約した」などとして、入会料や退会料を3日以内に振り込むよう請求メールを送り、計6万5000円をだまし取った疑い
が持たれている。典型的なワンクリ詐欺である。

上の記事から察するに、画像をクリックした結果、「貴方のIPアドレスは・・・・・」などというユーザーの接続情報、例えば
2006年 06月 07日 PM  21時 30分 28秒
現在接続している場所(現IP)  219.xx.xxx.55
クライアントホスト名  b-fa1-3055.noc.ntt-xxxx.xxxx.ne.jp
サポート言語  ja,en-us;q=0.7,en;q=0.3
ポート番号  1173
使用ブラウザ  Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.8.0.4) Gecko/20060508 Firefox/1.5.0.4
MIMEの仕様  text/xml,application/xml,・・・・・・・・(一部伏せ字)
のような画面を見せ、 「接続しているプロバイダや会社から個人を割り出す」など、あたかも個人が特定できるかのような文言を並べて、金員を要求したものと思われる。

はっきり言うが、上の程度の接続情報なら、ネットの仕組みを1週間勉強すれば誰でも取得できる。現実に上のデータは、私がこのエントリを書いているPCの接続情報を、「チョイチョイ」と取り出したものだ。そしてこんな情報から、裁判所の令状を持たない一般人が、接続している個人を特定するなんてことは絶対にできない。詐欺犯らが握っている情報は、最大でもメールアドレスまで。メールアドレスが特定されている場合は、支払いを要求するメールがしつこく打ち込まれることになる。が、この段階から個人を特定することも凡そ不可能に近いだろう。被害者がメールや電話で自身の情報を伝えない限り、詐欺犯らは、実は手も足も出ないのだ。

特定商取引法及び経済産業省令(経済産業省のHP)では、インターネットを用いた商取引に際し、「有料の申し込みとなることを容易に認識できる表示」と「申し込みの内容を容易に確認し、かつ訂正できる措置」を必要としている。要するに「ここから先は有料ですよ」という画面に続いて、「本当に有料ですよ、いいんですね」という画面がなければ、違法と考えて差し支えない。

今回摘発されたクズ共の仕掛けたトラップでは、恐らく、写真のサムネイルをクリックした途端、「登録しました、○○○○○円振り込め」という画面が表示されたのであろうと思われる。これでは、商取引として成立していないのだから、びた一文払う必要はない。

上記新聞記事によると、容疑者らは、匿名性の高い米国のサーバーにサイトを設置し、これまたspam中継の世界的中心地となっている韓国のサーバーを経由してメールを流していたらしい。そして、1億8000万通以上のメールを投げまくり、
約2600人から計約7500万円を詐取した
という。そして容疑者は
「100万通のメールを送ると、10人から20人が不安になって金を振り込んできた」
と供述しているとか。腹立たしいのは、1億8000万通のメールの大半が、スケベ心も好奇心も刺激されなかった圧倒的多数のネットユーザーにとっては、忌々しいことこの上ない大量のspamとして、ただひたすら迷惑だったということだ。

こんな話を聞くたびに、人権派の皆々様には申し訳ないが、厳罰化の一層の推進を期待したくなる。

spam対策の現状

相変わらず、飽きもせず、成果の確認すらしないでspamを投げ込んで来るバカが絶えない。対応するこちらは、とうに飽きているのだから、いいかげんに諦めて欲しいものだ。

このブログ、レンタルサーバーで、Serene Bach(通称SB)というスクリプトを走らせている。同時にSBをwrapするスクリプトも走らせているのだが、このスクリプトが吐き出すログの9割以上がspammerのpost methodで占められてしまい、正規のアクセスログとしては使い物にならなくなっている。そこで、最初の対策として、wrapスクリプトでsapmmerの使うOpen Proxyを置いているホストからのアクセスを全面的に遮断していく。手間はかかるが、半月もしないうちに大半のspamはこの段階でお断りできる状態になっている。

このブログに飛んで来るspamを中継するProxyだが、もっとも目につくのは韓国、次にブラジルのサーバー。途上国も先進国も関係なく実に多くの国々から、エロサイトや危ないクスリの宣伝urlが来ているが、上記二ヶ国は段違いに多い。友人知人が長期滞在していない国からのアクセスそのものを止めようかと真剣に考えたりしている。だが、一番困るのは、日本国内のProxyから飛んで来るspam。中でも飛び抜けて多いのはYahooBB。儲けることばかり考えていないで、適切なセキュリティ対策を忘れずに実施してもらいたい。ここをIPアドレスで締め出すと、常連さんの何人かがアク禁になってしまい、このブログのアクセス数が確実に減る。

さて、wrapスクリプトを摺りぬけても、SBに仕込んだFilter Pluginがspammer達のあさはかな夢をたたきつぶしてくれる。次期SBには是非、標準で添付してもらいたいくらいの優れたPluginだ。

連続ポストなど、サーバーに悪影響を与えるような悪質なspammerに対しては、SB本体の拒否設定も用意してある。従って、バカ共はどう逆立ちしても、このブログに不愉快極まりない宣伝リンクを貼り込むことはできない。

ネットをふらふらしていて、コメント欄が下劣な宣伝urlで埋めつくされたブログを見つけると、暗澹たる気分になる。バナー広告のタップリついた商用サイトが提供するブログでこうだと、ブログ設置者よりもサイト管理者の見識を疑ってしまう。個人でできる対策を、プロの業者が行わないのは、理由の如何に関らず怠慢である。

初の逮捕

特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(迷惑メール防止法)違反容疑で初の逮捕者が出た。

共同通信によると、他人のアドレスや架空アドレスを使い、300万通の迷惑メール(Spam)送信を行った男が逮捕された。

特定電子メールの送信の適正化等に関する法律は、いかにもネットに通じていない役人が作ったという感じで、迷惑メール送信者に対し総務大臣が法令遵守を命じ、その命令に従わない場合に始めて罰則が適用されることになっていた。これが昨年改正され、送信者を直ちに罰することができるようになった(新旧対照表 PDF)。

共同通信の報道は逮捕の事実のみだが、容疑者は、改正法施行直後、1週間にわたってSpamを投げていたらしい。とすると、逮捕まで半年の時日を要したことになるが、このあたりの詳細は、残念ながら伝えられていない。

メールの送信者アドレスを偽っても、ヘッダには送信元サーバーや到達までの経路が細かく記録されている。これをたぐって行けば、Spammerが使っていたISPを割り出すことができ、ISPの接続記録から容疑者を特定することも可能なはずだ。勿論、大変に手間のかかる作業であり、逮捕に漕ぎ着けた捜査関係者の努力は評価されてしかるべきである。

とはいえ、次々と新法が作られ、あるいは重罰化されていくのは好ましいことではない。まだまだ発展途上であるネットという新しいインフラを、法でがんじがらめにしないですむよう、今回の逮捕が、同種の行為を業として行うバカ共へ、一罰百戒の効果を上げてくれることを期待したい。

ちなみに私は、とあるツールを使って、この手のSpamの大半を、目に触れないうちに削除することに成功している。リクエストがあれば、私の使っている方法を紹介する。

どこまで続くWinnyぞ

例によってスラッシュドットジャパンの記事によると、企業向けセキュリティソフトを販売しているネットエージェントが、Winnyノード数*1の推移を発表した。直近のデータでは、一日平均で50万前後、週末になると数万台増えるという。そして、この数は、ここ2ヶ月で増加傾向にあるというのだ。官房長官の発言も、さしあたり抑止効果なかったようだ。

一連の情報流出騒動で、これまでWinnyなんか知らなかった、いたって一般的なPCユーザーの中から、新たにインストして使ってみようという物好きが増えているということなのだろうが、あまり感心しない。いまWinnyを使えば、世情を騒がしている流出データを拾うことができるかもしれないわけで、そのあたりに興味を引かれてのことではないかと想像するが、何分Winnyは、Antinnyへの対処ができないままの非常に危険なソフト。開発者が京都府警に誓約書を取られてしまい、セキュリティパッチを作るとまたぞろ、著作権侵害幇助で罪に問われる危険があるからだ。

現時点ではっきりいえることは、

  • いかなる理由があろうとも、部内、社内のみで閲覧が許された情報を、私的に持ち出した時点で既にその情報は流出している。現下の騒動は流出済みの情報が、更にWinnyで無関係な誰かの手に渡ったということだ。
  • Winny自体は違法でもなんでもない。
  • この期に及んでWinnyを使いたいなら、自己責任でセキュリティレベルを上げ、各種ウィルスチェックを励行し、また他者の著作権を犯すことのないよう、交換するファイルは自作のポエムあたりにしておく。

といったところか。この騒動で、P2Pという大変有用な技術全体が白眼視され、あるいは迫害されたりすることのないよう、切に祈る。

  • *1 : Winnyを起動し、ネットに接続しているPCの台数

またスパムだよ

ようやく二日連続の記事になったとおもったら、ネタが最悪。

ここ数日、非常に大量のコメントスパムが送りつけられている。何種類かのフィルタをかけて防いでいるので、個別エントリーのページに、何の脈絡もなくエロDVDや怪しい薬販売サイトへのリンクが現れることは避けられているが、不愉快であることは言を俟たない。貼られたリンクを見ると、特になんの細工もなく、こんなことをしてもアクセスアップには繋がらないだろうし、間違っても商品の売上に効果があるとは思えないのだが、敵はどうやらSEO(Search Engine Optimizer)を狙っているらしい。検索エンジン(Google や Yahoo など)に表示されるサイトからのリンク数が多いと、敵のサイトの評価向上に繋がり、検索結果の上位に表示されるという仕組みを悪用したいらしいのだ。

Aというspammerサイトのリンクが、BからZまでのブログにスパムという形で打ち込まれる。これが表示されると、事情を知らない検索エンジン(クローラ)は、Aを、多くのサイトからリンクされた優良サイトと評価して、結果の上位に表示する。エロDVDや怪しい薬を求めて検索をかけた奴が、結果の上位のサイトにアクセスする、という図式を狙っている。

例えばGoogleは、この手の不正SEOに対しては、所謂Google八分(検索結果に表示しない)という措置をとって対抗しているが、いたちごっこの感は否めない。あの手この手の誇大広告が、ネットでは大流行しているのだ。

それにしても、自分のブログが、寝ているあいだに怪しい奴らの誇大広告の手段に使われてはたまったもんじゃない。そこで新たに、IPアドレスから怪しいコメントを弾く仕掛けを導入した。これはさしあたり、海外からのコメントを原則受け付けない設定になっている。

そこでもしも、「自分のコメントがいつまでたっても表示されない」とご不満の方があれば、メール、メッセ、電話(ォィォィ)等でご連絡いただきたい。直ちに原因を調べ、善処します>読者諸賢

短命なOS

週刊よりも間が空く昨今、覗きに来てくださる各位には大変申し訳なく、只管ご寛恕のほど、御願い上げ奉り候。(木の芽時だなぁ、と思った貴方は正しい)

このところのお気に入り、スラッシュドットの記事によると、マイクロソフトは、Windows9x系OSの有償サポートを、7月11日で打ち切ると発表した。これはなかなか深刻な問題だ。

最新OS大好きという厄介な性情を持つ私は、3.0、3.1、95Preview、95、95 OSR2、98、98SE、2k、ME、XP Home、XP Proをすべて購入し、実際に相当の期間使用してきた。所有はしなかったが、2.11も使ったことがある。サーバー用であるNT以外、MSのGUI型OSは殆ど使っていることになる。で、満足できるレベルと評価できるのは、GUIを持たないMS-DOSを除けば現在のXPだけ。私がXPに満足しているのは、それまで使っていたMEとの比較において、圧倒的にフリーズが減った、というか殆どなくなったからだ。

MSの定めた規格に合わないお行儀の悪いソフトは言うに及ばず、できの良い(はずの)ソフトでも、朝から晩まで使っていれば、必ず止まる、これがMEまでの常識だった。少しずつシステムリソースが減って行き、あるところでOSのカーネルが突然止まる。それまでの仕事も、何もかも道連れにして、Windowsは動作することを止めた。XPは個々のプロセスが独立しているから、仮に一つくらい変なことが起っても、カーネルが窒息することはない。私はXPに乗り換えて以来、あのブルーバックエラーを見ていない。これは画期的なことだ。

だが、MSの有償サポート打ち切り(無償サポートは2003年に打ち切られている)は、いかがかと思う。2000年に発表されたMEが入ったマシンなら、まだごろごろしているはずだ。MSはXPへの乗り換えを推奨しているようだが、2000年発売のプリインストールマシンにXPが入るくらいなら、だれも苦労はしない。MSへの忠勤を欠かさないマニアは、サポートなんかなくても問題ないが、圧倒的多数の一般ユーザーは、
OSを買って来て入れ換えるなどという発想を持っていない。そういったユーザーのマシンも、今や多くがネットに繋がり、日夜、ワームやハッキングの危機に晒される。

まだ動くから、自分にはこれで十分だから、といって古いパソコンを大事に使っているユーザーに、「もう金を出したってサポートしてやらない。新しいOSが入った機械に買い替えろ」と言わんばかりのMSの姿勢には、強い疑問を感じる。MEは、95の半分しか生きていないのに、捨てろ、と言われているのだ。

先日、これ以上、Billに朝貢するのもむかっ腹が立つので、サブマシンにFedora5を入れてみた。ありあわせのパーツで組んだマシンに、フリーのOSだから、追加コストはゼロ。でも、XP並みにカスタマイズするには、向後、若干の投資と相当の時間を要する。ここで手間取っては、仕事の道具になる前に、仕事の時間がなくなりそうで先に進めない。Vistaリリースまでにはなんとかしなくては。手持ちのマシンすべてにVistaを入れた日にゃ、顎が干上がることは必至だから。

やっぱり木の芽時だな。考えがフラグメントしっぱなし。
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