初の逮捕

特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(迷惑メール防止法)違反容疑で初の逮捕者が出た。

共同通信によると、他人のアドレスや架空アドレスを使い、300万通の迷惑メール(Spam)送信を行った男が逮捕された。

特定電子メールの送信の適正化等に関する法律は、いかにもネットに通じていない役人が作ったという感じで、迷惑メール送信者に対し総務大臣が法令遵守を命じ、その命令に従わない場合に始めて罰則が適用されることになっていた。これが昨年改正され、送信者を直ちに罰することができるようになった(新旧対照表 PDF)。

共同通信の報道は逮捕の事実のみだが、容疑者は、改正法施行直後、1週間にわたってSpamを投げていたらしい。とすると、逮捕まで半年の時日を要したことになるが、このあたりの詳細は、残念ながら伝えられていない。

メールの送信者アドレスを偽っても、ヘッダには送信元サーバーや到達までの経路が細かく記録されている。これをたぐって行けば、Spammerが使っていたISPを割り出すことができ、ISPの接続記録から容疑者を特定することも可能なはずだ。勿論、大変に手間のかかる作業であり、逮捕に漕ぎ着けた捜査関係者の努力は評価されてしかるべきである。

とはいえ、次々と新法が作られ、あるいは重罰化されていくのは好ましいことではない。まだまだ発展途上であるネットという新しいインフラを、法でがんじがらめにしないですむよう、今回の逮捕が、同種の行為を業として行うバカ共へ、一罰百戒の効果を上げてくれることを期待したい。

ちなみに私は、とあるツールを使って、この手のSpamの大半を、目に触れないうちに削除することに成功している。リクエストがあれば、私の使っている方法を紹介する。

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