2008.06.12 木曜日 20:44
さてさてオーディオ機器を作る
医師の指導に従い服薬を継続している。通院の端緒となった極めて不快な症状は雲散霧消し、かえって薬が効きすぎたかのような気分すら味わう日々。でも、頭の廻りが芳しくないことへの言い訳はしっかりゲットした ( ̄ー ̄)ニヤリ
いつもお世話になっている隣の研究室の先生から、面白そうな判例をいただいた。薬の影響を脱して頭が廻ったら、エントリを立てるか。
音の良いプリアンプを作ろう(その2)
考えるまでもなく無謀なプランだ。およそ1年の間にキットを数点、人手を借りずに完成させたことがあるとはいえ、回路図に書かれたパーツの意味が総て分かる訳もなく、部品の定数を決める知識などある筈もない。本を読んで勉強するのは本業だから苦にならないが、付け焼き刃ではすぐにボロが出る。なにより、失敗しても誰にも頼ることができないという不安は大きい。
逆に、だからこそ作ってみたいという野望も止まない。少しずつ道具を買い揃え、細かい手仕事の末に何かを作り上げるという、どこから見ても地味な作業の見本を見せてくれたのは、父だった。黙々と何かを作っている父を見て育った私には、ものを作ることは当然過ぎることかもしれない。「エレクトロニクス少年」が長じて「真空管おやじ」へと、時代を遡っただけなのだ。
今回の単段増幅コントロールアンプは、キット屋さんの現行商品の中で、恐らく一二を争う部品の少なさだと思う。各パーツの意味はどうにか理解した。通販で、様々なパーツが届くと、次第に興奮が高まってくる。信号系は完全に公表された回路図のまま組み上げるが、電源回路は使う真空管が異なり、そのための特注トランスを用いることを前提に、若干の手直しが必要になる。幸い、電源回路シミュレータというソフトを手に入れたので、計算をせずに抵抗やコンデンサの値を絞り込める。こうして考えた回路に必要な部品が次々と届く。
が、ここで、アルミと鉄のシャーシに丸や四角、サイズも色々な穴を開けるという工程が待っている。父に習っておけばよかったと思っても、後の祭。(何故か)以前から持っていた電気ドリルを主として使うが、これでは10mmを越える穴は開けられない。そこで、近所のホームセンターでステップドリルを一つ買った。だがこれでも直径20mmより大きな穴は無理。適切な道具を使わなければ、不満足な結果にすら到達できない恐れが大きい。悩んでいると、ネットで10,000円未満で販売されている油圧パンチを見つけた。もし、ショップにシャーシの穴あけ加工を依頼すると、1回5,000円から10,000円かかる。二つシャーシの加工をすれば元が取れるではないか。国産の1/10程度の価格だから、より難しい角穴の加工などはできないが、やはり専用の工具は魅力だ。
ほどなく重たい油圧パンチが届き、加工技術の低さを前提に、かなり大きめのシャーシも注文した。フリーのCADソフトで、実寸の配置図を考えたりしながら
、数日間連続で自宅に引き籠っていられるチャンスを待つことにした。また回路図は暗記してしまった。我ながら、なんで「道楽」となるとこんなに勤勉なのだろう・・・。「道楽」だからか・・・・・。
いつもお世話になっている隣の研究室の先生から、面白そうな判例をいただいた。薬の影響を脱して頭が廻ったら、エントリを立てるか。
音の良いプリアンプを作ろう(その2)
考えるまでもなく無謀なプランだ。およそ1年の間にキットを数点、人手を借りずに完成させたことがあるとはいえ、回路図に書かれたパーツの意味が総て分かる訳もなく、部品の定数を決める知識などある筈もない。本を読んで勉強するのは本業だから苦にならないが、付け焼き刃ではすぐにボロが出る。なにより、失敗しても誰にも頼ることができないという不安は大きい。
逆に、だからこそ作ってみたいという野望も止まない。少しずつ道具を買い揃え、細かい手仕事の末に何かを作り上げるという、どこから見ても地味な作業の見本を見せてくれたのは、父だった。黙々と何かを作っている父を見て育った私には、ものを作ることは当然過ぎることかもしれない。「エレクトロニクス少年」が長じて「真空管おやじ」へと、時代を遡っただけなのだ。
今回の単段増幅コントロールアンプは、キット屋さんの現行商品の中で、恐らく一二を争う部品の少なさだと思う。各パーツの意味はどうにか理解した。通販で、様々なパーツが届くと、次第に興奮が高まってくる。信号系は完全に公表された回路図のまま組み上げるが、電源回路は使う真空管が異なり、そのための特注トランスを用いることを前提に、若干の手直しが必要になる。幸い、電源回路シミュレータというソフトを手に入れたので、計算をせずに抵抗やコンデンサの値を絞り込める。こうして考えた回路に必要な部品が次々と届く。
が、ここで、アルミと鉄のシャーシに丸や四角、サイズも色々な穴を開けるという工程が待っている。父に習っておけばよかったと思っても、後の祭。(何故か)以前から持っていた電気ドリルを主として使うが、これでは10mmを越える穴は開けられない。そこで、近所のホームセンターでステップドリルを一つ買った。だがこれでも直径20mmより大きな穴は無理。適切な道具を使わなければ、不満足な結果にすら到達できない恐れが大きい。悩んでいると、ネットで10,000円未満で販売されている油圧パンチを見つけた。もし、ショップにシャーシの穴あけ加工を依頼すると、1回5,000円から10,000円かかる。二つシャーシの加工をすれば元が取れるではないか。国産の1/10程度の価格だから、より難しい角穴の加工などはできないが、やはり専用の工具は魅力だ。
ほどなく重たい油圧パンチが届き、加工技術の低さを前提に、かなり大きめのシャーシも注文した。フリーのCADソフトで、実寸の配置図を考えたりしながら
