夏合宿

本務校の学生(わずかに2名)を連れて、東京方面に史跡・博物館見学旅行に出かけます。主立った日程は・・・、

9月13日 11時頃から 江戸東京博物館
9月14日 13時頃から 明治大学刑事博物館
9月15日 午前 鎌倉方面寺社巡り、15時頃から 神奈川県立歴史博物館
9月16日 10時頃から 深川江戸資料館

あたりに出没します。上記立回り先で見かけた方は、どうぞお気軽に声をおかけ下さい。>友人・知人・縁故関係・卒業生・通教受講生各位

選挙雑感-2

◇自民大勝の余波
 比例東京ブロックでは、名簿に登載された自民の候補者が全員当選してしまい、ついに名簿登載候補が1名足りなくなったという。余滴にあずかったのは凋落著しい社民党だが、さて、自民、社民それぞれの支持者の感想は?

◇自民大勝の余波−2
 比例北関東ブロックで社民党は4名の候補をたて、1名が当選したが、当選者の順位は名簿最下位の四位。上位の三人が自民、民主の激戦の影響か、法定得票に満たなかったためだ(公選法93条1項1号、95条の2 6項)。かつて政権与党だった「社会党」という政党の存在は、もはや私の専門領域になってしまったようだ。

◇被選挙権
 多分に倫理的な問題だが、公選法11条、11条の2に規定する被選挙権の制限は、この程度でいいのだろうか。「ノー投票制」が導入されたら、随分違った結果が出そうな気もする。

さて、新しい衆議院では自民が単独で絶対安定多数を獲得し、政府は思い通りの政権運営を行う「フリーハンド」を与えられた格好になった。今後の舵取りに期待したい。
ところで、郵政も、年金も、子育ても確かに重要な問題だが、一番重要なのはやはり景気浮揚ではなかろうか。バブルが弾けて10有余年。不景気に慣れ過ぎたのか、日銀短観に騙されたのか、誰も声を大にして言わないが、国民の担税力が回復すれば、もっとおおらかに、明るい未来像を描けるはずだ。
積極的な財政政策を打ち出せなかった政府の責任は、100年後の歴史家に任せるしかないのが少々悔しい。

選挙雑感-1

自民党が歴史的勝利を収めて幕を閉じた総選挙。これについて思うことをつらつらと。

◇マニフェスト選挙
 地域への利益誘導を最大公約に掲げて土下座してみせる前時代的候補はさすがに減ったようだが、「政権公約」というものが本当に定着したかというと、答えは「No」だろう。
 A党の公約には8割賛成、B党のは6割賛成できる。そこでA党を支持しようかと思ったら、支持できない2割のなかに、死んでも許せない項目が一つあった、としたら、一体どうするだろうか。
 またしても実現しなかった「健全な二大政党制」が本物になったら、この問題が重要になるだろう。でも現時点では、こんな公約より眉間に貼った膏薬のほうが遥かに効き目がある。

◇刺客
 夏のスクーリングでちらっと話した記憶があるが、「刺客候補」などという表現は、有権者を愚弄する以外の何者でもない。自民党は「殺人者」のイメージがあるからこの表現を使うな、とマスコミに申し入れたらしいが、問題はそんなところにはない。候補者は対立候補をどうこうする地位にはないのだ。候補者の「生殺与奪」は、ひとえに有権者の専権だということを肝に銘じてほしい。それを勝手に「殺すの殺されるだの」をイメージさせる「刺客」などと表するのは、我が国の民主主義の未熟さを内外に鮮明にするだけだ。
 しかも「刺客」を「しきゃく」と発音することの多さよ。誤用が定着してしまうのは世の流れかもしれないが、「しかく」と発音したのを一度も聞けなかったのは実に残念だ。
 ただ、この騒動には2つのメリットが認められる。ひとつは言うまでもなく投票率の向上。もうひとつは、「刺客」、別名「落下傘候補」が縁の薄い選挙区で受け入れられ善戦したこと。代議士が地域の利益代表ではなく国民全体の代表であることを意識したわけではなかろうが、少なくとも道路工事を持ってきそうもない候補者が票を集めたことは評価したい。
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