これだけは嫌い

基礎法にこだわることでもないが、多くの研究者は「ゲラの校正」という作業が嫌いだと思う。少なくとも私の友人たちは、異口同音にこの作業が嫌いだという。

今日は印刷屋の営業さんが校正を取りに来る。父が具合を悪くして以来殆ど書けなかったから、ひさしぶりの原稿だが、なにせ諸般の事情で執筆期間が10日弱。細かいミスが見つかってゲラはかなり赤い。ひたすら申し訳なく、低姿勢で修正箇所の確認を依頼する。

院生だった頃、ゲラに赤を入れるごとに「申し訳ない」と感じていたことをありありと思い出すが、最近のこの作業はちょっと意味が違う。かつては電算写植から上がって来たゲラの「誤植」を直すことが主眼だったが、データで入稿するようになると、レイアウトなどの訂正以外は、自分のミスを探して直すこと、ようするに元の原稿の不完全さを跡づける作業になってしまった。自分の頭の悪さを追っているようで気分が悪い。

外はかなりの雪。タイヤは既に履き替えた。帰宅は恐いドライブになる。
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