2005.01.10 月曜日 10:02
さあ、新しい大河だ
昨夜は『義経』を、期待と諦め2対8くらいで観た。
自他共に認める「チャンバリスト」としては、ここ数年の大河は「全くなってない!」と言わざるを得ない。当地金沢の観光客誘致のため享保年間建造の「石川門」の前でロケを強行したアレも、久しぶりの梨園からの主役で期待したら、先代と同じ口舌の難でセリフが聞き取れず、しかも山場が早く来過ぎて尻つぼんだアレも。
昨年のアレに至っては、明らかに脚本家が悪い。コメディーを書かせたら当代一流の彼だが、「現代的解釈」と称する遊びには一ヶ月も付き合えなかった。まぁ、薩摩と長州の三下連中を、いかにも憎々しげに描いた点だけは評価するが。
そう、「大河」は、水戸黄門とも必殺(古過ぎ?)とも違うのだ。「大河」は最も権威のある時代劇。視聴者は無批判に「史実」と受け止める危険があるということを、制作サイドは理解しなければならない。
さて、今年の『義経』だが、初回は良かった。冒頭の「鵯越」は、やや彩度を押えて悲壮感を出し、何人かの武者が落馬するカットでリアリティーを維持する。一転して平治の乱まで遡り、後はお約束の説明的展開が続くが、大物俳優と達者な子役が良い感じに絡む。
この先、アイドルタレント達が芝居を壊してしまわないか、かなり不安だが、しばらくは注目しておこう。
自他共に認める「チャンバリスト」としては、ここ数年の大河は「全くなってない!」と言わざるを得ない。当地金沢の観光客誘致のため享保年間建造の「石川門」の前でロケを強行したアレも、久しぶりの梨園からの主役で期待したら、先代と同じ口舌の難でセリフが聞き取れず、しかも山場が早く来過ぎて尻つぼんだアレも。
昨年のアレに至っては、明らかに脚本家が悪い。コメディーを書かせたら当代一流の彼だが、「現代的解釈」と称する遊びには一ヶ月も付き合えなかった。まぁ、薩摩と長州の三下連中を、いかにも憎々しげに描いた点だけは評価するが。
そう、「大河」は、水戸黄門とも必殺(古過ぎ?)とも違うのだ。「大河」は最も権威のある時代劇。視聴者は無批判に「史実」と受け止める危険があるということを、制作サイドは理解しなければならない。
さて、今年の『義経』だが、初回は良かった。冒頭の「鵯越」は、やや彩度を押えて悲壮感を出し、何人かの武者が落馬するカットでリアリティーを維持する。一転して平治の乱まで遡り、後はお約束の説明的展開が続くが、大物俳優と達者な子役が良い感じに絡む。
この先、アイドルタレント達が芝居を壊してしまわないか、かなり不安だが、しばらくは注目しておこう。