2008.05.28 水曜日 20:06
さてオーディオ機器を作る
勤務先は水曜日が会議日。まだまだ新参者で難しい仕事は回ってこない(といいな!!)とはいえ、今日も二つの会議に出て、かなり疲れている。今週の体調不良はどうも本物のようで、たびかさなる長距離移動やらなにやら、かなり過負荷状態だったのだろうか。
手元には本と、CDと、真空管を始めとするパーツ類が増え続けている。前二者は金沢時代から減ったことなどないが、パーツ類の劇的な増加が、これまでできなかった「趣味」への渇仰を表している、と思うのは私だけだろうか・・・。
体調が戻らないと、次のアンプを組み上げる気力が出ないし、そもそも締め切るのある仕事がいくつか目の前を行ったり来たりしているから、やはり仕事を先に片付けるのが順当か。つまらんな。
音の良いプリアンプを作ろう(その1)
年明けに、ネットでTANNOYの(私の感覚では)かなり大きなSPを買った。このメーカーの現行同軸2WAYを近所のハイエンドオーディオショップで聴いた時は、「なめとんのか?」という音だったが、熱烈なファンは多いし、鳴らす「コツ」めいた話も小耳に挟んで、このメーカーの、しかもやや古めのSPをどうしても所有したくなった。ただ、設置場所の関係で、おのずから「大きさ」には限度がある(このメーカーのは大きいんだな、とにかく)。で、あれこれ思案していたところ、私の現在の環境でも「置く」だけならなんとかなりそうなタイプが見つかった。
音は、凄い。送信管アンプの圧倒的な情報量に怯む気配もなく、豊かに延びのある中音、下っ腹に響くような低音、そして送信管アンプの持ち味である透明で輝かしい高音を、これまで聴いたことのない純度で聞かせてくれる。この機器類で存分に音楽を聴きたいから、人里は慣れた山奥にでも引き籠ろうか、と本気で思う。
TANNOYのフロア型がかなりの床面を占拠するため、従来のSPの置き場所に腐心することになるが、TANNOYの上にウッドコーンとアルテック404を置いてみたところ、TANNOYがホーン代わりになるのか、小さなSPの低音がいきなり充実し、ますます良い音の競演を繰り広げてくれる。
足るを知ることは恐らくないだろう超俗物である私は、このTANNOYと副次的効果に気を良くして、次なるシステム向上策に着手することに決めた。以前、ロシア球屋のFさんから買ったWE328A互換球を使い、トランス出力プリアンプを作る。そう決めた。始めて作ったオーディオアンプはケンクラフトのプリだった。始めて作った真空管アンプも、エレキットのプリだ。やはり(何故か)プリを作りたい。
モデルはキット屋さんの定番プリSV-310。Western Electric の五極管をチャンネルあたり1本ずつ使った、非常にシンプルな回路だ。部品点数が少なく、ほぼど素人の私でも全体を見通すことができ、デッドコピーしようか、という気にもなる。328は310のヒーター電圧違い球で、定格の上では同じ動作をする。キモになるのは出力トランスだが、ネットで同じものを売っているのを見つけ、迷わずゲット。同じショップでチョークコイルも買い、気がつくと大物パーツで足りないのは電源トランスだけになっていた。キット屋さんが使っているのは特注らしい。ならば、と、おとなり長野のトランスメーカー、フェニックスに、欲しい電圧、電流、整流方式などを書いて見積りを依頼してみた。
するとほどなく返信があり、納期2週間で、予想外に安価にできるという。一も二もなく正式発注し、納品まで、全体を収めるシャーシ、抵抗やコンデンサ、プラグなど小物パーツを、主としてネット通販で物色することにした。キットではなく図面からアンプを作るのは生まれて初めてで、試行錯誤、紆余曲折は覚悟の上だ。というか、パソコンもそうだったが、技術を実地で身につける以外に上達の方法がないから、高価なパーツを駄目にしない範囲で失敗も可、という気持ちで取り組むことにした。
ところが10日ほどで特注のトランスが届いてしまった。早すぎる。必要なパーツはまだ揃わない。が、もたもたするのもイヤだ。講義と校務のピークを越える1月末から2月頭にかけて、一気に決行する方針を固め、秋葉その他のショップに通販を依頼した。
手元には本と、CDと、真空管を始めとするパーツ類が増え続けている。前二者は金沢時代から減ったことなどないが、パーツ類の劇的な増加が、これまでできなかった「趣味」への渇仰を表している、と思うのは私だけだろうか・・・。
体調が戻らないと、次のアンプを組み上げる気力が出ないし、そもそも締め切るのある仕事がいくつか目の前を行ったり来たりしているから、やはり仕事を先に片付けるのが順当か。つまらんな。
音の良いプリアンプを作ろう(その1)
年明けに、ネットでTANNOYの(私の感覚では)かなり大きなSPを買った。このメーカーの現行同軸2WAYを近所のハイエンドオーディオショップで聴いた時は、「なめとんのか?」という音だったが、熱烈なファンは多いし、鳴らす「コツ」めいた話も小耳に挟んで、このメーカーの、しかもやや古めのSPをどうしても所有したくなった。ただ、設置場所の関係で、おのずから「大きさ」には限度がある(このメーカーのは大きいんだな、とにかく)。で、あれこれ思案していたところ、私の現在の環境でも「置く」だけならなんとかなりそうなタイプが見つかった。
音は、凄い。送信管アンプの圧倒的な情報量に怯む気配もなく、豊かに延びのある中音、下っ腹に響くような低音、そして送信管アンプの持ち味である透明で輝かしい高音を、これまで聴いたことのない純度で聞かせてくれる。この機器類で存分に音楽を聴きたいから、人里は慣れた山奥にでも引き籠ろうか、と本気で思う。
TANNOYのフロア型がかなりの床面を占拠するため、従来のSPの置き場所に腐心することになるが、TANNOYの上にウッドコーンとアルテック404を置いてみたところ、TANNOYがホーン代わりになるのか、小さなSPの低音がいきなり充実し、ますます良い音の競演を繰り広げてくれる。
足るを知ることは恐らくないだろう超俗物である私は、このTANNOYと副次的効果に気を良くして、次なるシステム向上策に着手することに決めた。以前、ロシア球屋のFさんから買ったWE328A互換球を使い、トランス出力プリアンプを作る。そう決めた。始めて作ったオーディオアンプはケンクラフトのプリだった。始めて作った真空管アンプも、エレキットのプリだ。やはり(何故か)プリを作りたい。
モデルはキット屋さんの定番プリSV-310。Western Electric の五極管をチャンネルあたり1本ずつ使った、非常にシンプルな回路だ。部品点数が少なく、ほぼど素人の私でも全体を見通すことができ、デッドコピーしようか、という気にもなる。328は310のヒーター電圧違い球で、定格の上では同じ動作をする。キモになるのは出力トランスだが、ネットで同じものを売っているのを見つけ、迷わずゲット。同じショップでチョークコイルも買い、気がつくと大物パーツで足りないのは電源トランスだけになっていた。キット屋さんが使っているのは特注らしい。ならば、と、おとなり長野のトランスメーカー、フェニックスに、欲しい電圧、電流、整流方式などを書いて見積りを依頼してみた。
するとほどなく返信があり、納期2週間で、予想外に安価にできるという。一も二もなく正式発注し、納品まで、全体を収めるシャーシ、抵抗やコンデンサ、プラグなど小物パーツを、主としてネット通販で物色することにした。キットではなく図面からアンプを作るのは生まれて初めてで、試行錯誤、紆余曲折は覚悟の上だ。というか、パソコンもそうだったが、技術を実地で身につける以外に上達の方法がないから、高価なパーツを駄目にしない範囲で失敗も可、という気持ちで取り組むことにした。
ところが10日ほどで特注のトランスが届いてしまった。早すぎる。必要なパーツはまだ揃わない。が、もたもたするのもイヤだ。講義と校務のピークを越える1月末から2月頭にかけて、一気に決行する方針を固め、秋葉その他のショップに通販を依頼した。
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