続・オーディオ機器を作る

404-8Aという、ちょっとした憧れの的だったユニットが手に入ったのはいいが、箱については本当に考えていなかったから、正直途方に暮れた。自慢じゃないが(確かに自慢にゃならんな)、木材加工は下手だ。エンクロージャ用に寸分の狂いもなく加工しなければならないとなると、電動工具なしでは無理だし、工具を買い込んでいたら完成品を買う方が絶対に安い。

それにエンクロージャの場合、木工ボンドで接着し、1日から2日、狂いが出ないように細工をして乾燥させる。が、この1日から2日という時間が、私にとっては非常に苦痛になる。物を作る時は、一気呵成にやってしまいたい質なのだ。テンションの高いうちは、疲れていても集中力が続き、ミスも少ない。しかし、一度集中力が切れてしまうと、「再充電」にはどれくらい時間がかかるか、わからない。

結果、材木(カット済みを含む)を調達し、箱を組み立てるのは、あまり自分向きとは思えず、404に良く合う箱の完成品を探すことにした。そして、自作オーディオ関連の通販で圧倒的なシェアを持つ「キット屋」さんに、丁度いいWE標準箱があることがわかり(私の購入直後、製造者の都合でラインナップから消えてしまったのは残念)、早速注文した。

すぐに商品が届いた。迅速丁寧な対応で、初めてのショップへの不安は既にない。

届いたのは、エンクロージャとは重くて硬いもの、というイメージとは随分違う米松の箱。内側からスピーカの取り付け位置を決め、下穴をあけ、ネジで固定するだけ。ファストン端子の付いたコードをユニットに取り付ければ、あとは裏板を戻すのみ。

完成した404入り米松標準箱(Mini)は、明るく軽快な音を聞かせてくれる。ある程度のエージングが進んだ後は、ソプラノを非常にきれいに聞かせてくれるようになった。このスピーカでこのディスクを聴くと、とても気持ちよい。

かくしてスピーカ廻りはこのような配置となった。何本もうねったコードがかなり邪魔だが、足を入れる空間ではないからいいだろう。

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