こんなもんなのかな

夕食の時、テレビをつけたら「遠山の金さん」をやっていました。以下、瞬時に消し去りたいと思った記憶の断片。

白砂でもろはだ脱ぎになり、お決まりの啖呵を切った左衛門尉、がっくりとうなだれる悪党共に向かって
「・・・・の段重々不届に付、市中引回しの上、磔獄門申し付ける!」
とかっこよく決めてくれました。

設問:上記のセリフについて間違いを指摘せよ。回答はコメント又は秘密ちゃんで。

解答

信時に関する最近の知見を書くつもりでしたが、

「おしずの長屋で」について「わかりません(意訳)」という素直なメールを頂戴しましたので、解答を先に。

解答例
    でたらめ
    うそ
    ありえない
程度でも正解です。

これは、当時の絵暦を模したものですが、宝船を描いた右側と、数字の左側が、まったく別の年の暦になっています。まず絵の方ですが「船の乗ここちよし春の海」という言葉書きがあり、絵の中に「大の月」が隠されていることを示します。ここで大の月は「正・三・六・九・十一・十二」です。

左の数字の方は、(暗くて見難いのですが)左端二マス目に黒い太字で「大」、白抜きで「小」とありますから、そのまま読めば月の大小がわかります。但し、「閏六」は太字と白抜きで書いてありますから、大か小かわかりません。

ということで上述の正解が導かれます。わかりましたか?

「こんな手抜きの解説じゃわからねぇよ」という方は、こちらをご覧ください。大小暦のわかりやすい解説に続いて、実物を使った読み方の練習ができます。これが読めると、また一歩「江戸時代通」に・・・

さあ、新しい大河だ

昨夜は『義経』を、期待と諦め2対8くらいで観た。
自他共に認める「チャンバリスト」としては、ここ数年の大河は「全くなってない!」と言わざるを得ない。当地金沢の観光客誘致のため享保年間建造の「石川門」の前でロケを強行したアレも、久しぶりの梨園からの主役で期待したら、先代と同じ口舌の難でセリフが聞き取れず、しかも山場が早く来過ぎて尻つぼんだアレも。
昨年のアレに至っては、明らかに脚本家が悪い。コメディーを書かせたら当代一流の彼だが、「現代的解釈」と称する遊びには一ヶ月も付き合えなかった。まぁ、薩摩と長州の三下連中を、いかにも憎々しげに描いた点だけは評価するが。
そう、「大河」は、水戸黄門とも必殺(古過ぎ?)とも違うのだ。「大河」は最も権威のある時代劇。視聴者は無批判に「史実」と受け止める危険があるということを、制作サイドは理解しなければならない。
さて、今年の『義経』だが、初回は良かった。冒頭の「鵯越」は、やや彩度を押えて悲壮感を出し、何人かの武者が落馬するカットでリアリティーを維持する。一転して平治の乱まで遡り、後はお約束の説明的展開が続くが、大物俳優と達者な子役が良い感じに絡む。
この先、アイドルタレント達が芝居を壊してしまわないか、かなり不安だが、しばらくは注目しておこう。
calendar
<< 卯月 2025 >>
SunMonTueWedThuFriSat
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
selected entries
categories
archives
recent comments
recent trackbacks
profile
others