2009.03.05 木曜日 20:28
晴れてもオーディオ機器を作る
私は、ありがたいことに頂き物が多い、と思う。何故かと考えていたら、「大げさなくらい喜ぶからじゃないか」という意見があった。貰い物はうれしいから、素直な感謝を伝えているつもりだし、そうしないのは礼を欠く。「何かのついで」や「行きがかり」で貰い物をしてもうれしいものはうれしい。ましてや、わざわざ用意したものを頂いたりしたら、そりゃ「大げさ」なくらいうれしいのは当然だと思う。他人様に何か差し上げる時も、自分が頂戴したら、と、頭のどこかで考えている。
物のやりとりを介さなくても、思い遣りと感謝は、人間関係の基本だ。なのに、絶対に役立つものをくれる、といっているのに感謝一つされない我が国の首相が哀れでならない。景気対策として、どうしようもなく時宜を失したことは疑いないが、やはり徳が低いことの報いというべきか。
12000円もらったら、ちょっと足して、トランスを買おう(笑)
6B4Gシングルアンプを作る(その3)
前回、Audioカテゴリーのエントリを起こしたのは去年の10月。その後、アンプ作りを断念したわけではない(実際作ってるし(^_^;ゞ)が、真っ黒なTodoリストを眺める日々に、「作って」「楽しんで」「エントリを起こす」ところまで行かなかった。だが、そろそろ1年の周回遅れとなり、次のアンプを楽しく作るためにも、止まっているエントリを再開する決心をした次第。
信号系の構想がまとまり、同時並行していた電源系も、ちょっと面白いアイディアが浮かんだ。328Aトランスプリに5U4Gという大振りな整流管を使った。その後、短い間に数種類の整流管を手にした。オクタルベースでそのまま差し替えができるものも、4PのUXタイプもあった。そんな中で、特に興味を引かれたのがCK1006と83という二種類だった。CK1006はガス入り整流管と呼ばれる光り物、83は水銀整流管だという。5U4Gとはちょっと違うらしい。
スペックシートによると、Ck1006はEf=1.7V または0Vで動作するとある。0Vの場合は70mA以上を流す必要があるが、6B4Gを2本鳴らすなら70mAくらい楽にクリアする。83は、後年ゲッタタイプが作られたが、当初は水銀が封入され、フィラメントの熱で水銀が気化し、その状態で熱電子が飛ぶらしい。これにはプリヒートが必須だから、スタンバイスイッチかタイマー回路を組み込むことになる。83のEfは普通の5Vだが、1006はどうするか。ベースはともにUXだ。
普段使いの5U4G、ハレの(←おいっ!)83とCK1006を差し替えできるようにするためには、8Pと4Pの二種類のソケットを付け、フィラメントは5Vをon-offできるようにする。主電源とは別に、B電圧を単独で切れるようにし、結果的にA電源のみ働く状態でプリヒートが可能だ。結果、次のような電源回路第一案を得た。

整流管は当然、一本だけ使う。83とCK1006の使い分けはフィラメントの5Vで切り替える。整流管の直後にくるコンデンサは大きなフイルムコンで、チョークの後に大容量の電解コン。300V以上のB1と、250V程度のB2を取り出し、SRPPだから100V弱のヒーターバイアス電圧も用意する。
抵抗がほぼ空白になっているのは、実際のところカットアンドトライで決めたからで、他意はない。また6B4Gの直流点火回路、6SL7のヒーターへの回路は省略。
ここまで考えがまとまったところで部品を発注。数日で全部そろった。レイアウトはこんな感じに
。
物のやりとりを介さなくても、思い遣りと感謝は、人間関係の基本だ。なのに、絶対に役立つものをくれる、といっているのに感謝一つされない我が国の首相が哀れでならない。景気対策として、どうしようもなく時宜を失したことは疑いないが、やはり徳が低いことの報いというべきか。
12000円もらったら、ちょっと足して、トランスを買おう(笑)
6B4Gシングルアンプを作る(その3)
前回、Audioカテゴリーのエントリを起こしたのは去年の10月。その後、アンプ作りを断念したわけではない(実際作ってるし(^_^;ゞ)が、真っ黒なTodoリストを眺める日々に、「作って」「楽しんで」「エントリを起こす」ところまで行かなかった。だが、そろそろ1年の周回遅れとなり、次のアンプを楽しく作るためにも、止まっているエントリを再開する決心をした次第。
信号系の構想がまとまり、同時並行していた電源系も、ちょっと面白いアイディアが浮かんだ。328Aトランスプリに5U4Gという大振りな整流管を使った。その後、短い間に数種類の整流管を手にした。オクタルベースでそのまま差し替えができるものも、4PのUXタイプもあった。そんな中で、特に興味を引かれたのがCK1006と83という二種類だった。CK1006はガス入り整流管と呼ばれる光り物、83は水銀整流管だという。5U4Gとはちょっと違うらしい。
スペックシートによると、Ck1006はEf=1.7V または0Vで動作するとある。0Vの場合は70mA以上を流す必要があるが、6B4Gを2本鳴らすなら70mAくらい楽にクリアする。83は、後年ゲッタタイプが作られたが、当初は水銀が封入され、フィラメントの熱で水銀が気化し、その状態で熱電子が飛ぶらしい。これにはプリヒートが必須だから、スタンバイスイッチかタイマー回路を組み込むことになる。83のEfは普通の5Vだが、1006はどうするか。ベースはともにUXだ。
普段使いの5U4G、ハレの(←おいっ!)83とCK1006を差し替えできるようにするためには、8Pと4Pの二種類のソケットを付け、フィラメントは5Vをon-offできるようにする。主電源とは別に、B電圧を単独で切れるようにし、結果的にA電源のみ働く状態でプリヒートが可能だ。結果、次のような電源回路第一案を得た。

整流管は当然、一本だけ使う。83とCK1006の使い分けはフィラメントの5Vで切り替える。整流管の直後にくるコンデンサは大きなフイルムコンで、チョークの後に大容量の電解コン。300V以上のB1と、250V程度のB2を取り出し、SRPPだから100V弱のヒーターバイアス電圧も用意する。
抵抗がほぼ空白になっているのは、実際のところカットアンドトライで決めたからで、他意はない。また6B4Gの直流点火回路、6SL7のヒーターへの回路は省略。
ここまで考えがまとまったところで部品を発注。数日で全部そろった。レイアウトはこんな感じに
