2008.04.15 火曜日 22:14
またしてオーディオ機器を作る
・ガートナーが面白い意見を唱えているようだ。確かに、OSが何であるかは大きな問題ではなくなりつつある。かつて自社ネットを立ち上げ、「世界中のユーザーが加入し、結果インターネットは不要になる」とほざいたどこぞのソフト会社が、ネット検索の大手を買収しようとするだけで、十分に皮肉だ。
憧れの送信管アンプ(その7)
アンプのパーツを入手するためにネットオークションを利用するようになった。秋葉原でさえ、古いデバイスを扱う店が減り続けている現状では、「商品」と成り得るものを持っている個人から購入するというチャンネルは貴重かもしれない。オークションの仕組みで、土壇場で価格が上がったり、惜しいところで買い逃したり、まぁいろいろあるが、新年早々大きめのスピーカを入手し、SV-2の圧倒的な情報量を音圧に換えることが出来るようになった。機械を置いたリビングは、リスニング向けの間取りではないためセッティングが悩ましいが、とにかく以前とは比較にならない音が出て来ることは事実で、小型の真空管システムを用意した書斎は、「暖房がもったいない」という心にもない理由で使われなくなり、リビングにノートパソコンを持ち出して、音楽を浴びながら仕事をするのが習慣になった。
ネットを泳いでいると色々な情報が手に入るが、SV-2のNFB(負帰還という歪み打ち消し、周波数特性改善技術)レベルを可変にするという改造を試みた方が何人かいらっしゃるようで、その中のお一人の方法を真似してみようと思い立った。測定器を持たない素人がやみくもに手を出すと、せいぜい発信して慌てて電源を落すのが関の山、という難しい改造だが、同じ回路で実験した結果がアップされているから、かなり安心して挑戦できる。
チョークコイルの間にある放熱穴からリード線を引き出し、帰還抵抗を露出させる。
抵抗は端子板で接続し、抵抗を取り替えては音を出し、帰還の掛り具合を確かめる。数種類用意しておいた抵抗の中から、現在のシステムで好ましい音質を聴かせてくれたものを選び、標準仕様のもの、そして帰還をOFFにする設定の三種類をスイッチで切り替えることにする。パーツ箱から6Pセンターオフのトグルスイッチを引っ張り出し、ネジの径を計り、SV-2の初段管の間に穴を開ける。
金属クズが残らないよう神経を使いながらも簡単に穴があき、抵抗とリード線をハンダ付けしたスイッチをネジ止めすると、あっさりと完成。

音量が上がり、高音の輝きが増すが、場合によったら音が荒く感じられるかもしれない無帰還は、女性ボーカルやピアノソロに向いている。帰還量を増やした設定では、音量が下がった見返りにゾクッとするほどつややかな音を聴かせてくれる。こちらは大音量のオーケストラなどに向いているようだ。
30年の憧れだった送信管アンプ、改造用のパーツもまだストックしてあるが、これにて一応の完成ということにしよう。
自作の機械は、自作というだけで良い音が出るような気がするが、それを確かめるには別の機械と音の聴き比べをするしかない。幸い、非常に良い石のアンプを持っているから、これと聴き比べをすれば、確かにすばらしい音質のアンプが出来たと断言できる。だが、パワーアンプにCD(とDAコンバータ)とスピーカを繋いで音を聴くのはいいが、以前のKT88を鳴らしたり、真空管バッファ付きCDPを鳴らそうと思うと非常に面倒くさい。キャスター付きのラックを引っ張り出し、裏に回ってケーブルを差し替えるのは、決してスマートではないし、線を引っかけでもしたら一大事だ。こうなると、何系統かの入力セレクターと、やはり何系統かの出力を持ち、どんなソースもパワーアンプにピッタリの信号にして送りだすプリアンプが欲しい。
ということで次回からプリアンプ編・・・・。
憧れの送信管アンプ(その7)
アンプのパーツを入手するためにネットオークションを利用するようになった。秋葉原でさえ、古いデバイスを扱う店が減り続けている現状では、「商品」と成り得るものを持っている個人から購入するというチャンネルは貴重かもしれない。オークションの仕組みで、土壇場で価格が上がったり、惜しいところで買い逃したり、まぁいろいろあるが、新年早々大きめのスピーカを入手し、SV-2の圧倒的な情報量を音圧に換えることが出来るようになった。機械を置いたリビングは、リスニング向けの間取りではないためセッティングが悩ましいが、とにかく以前とは比較にならない音が出て来ることは事実で、小型の真空管システムを用意した書斎は、「暖房がもったいない」という心にもない理由で使われなくなり、リビングにノートパソコンを持ち出して、音楽を浴びながら仕事をするのが習慣になった。
ネットを泳いでいると色々な情報が手に入るが、SV-2のNFB(負帰還という歪み打ち消し、周波数特性改善技術)レベルを可変にするという改造を試みた方が何人かいらっしゃるようで、その中のお一人の方法を真似してみようと思い立った。測定器を持たない素人がやみくもに手を出すと、せいぜい発信して慌てて電源を落すのが関の山、という難しい改造だが、同じ回路で実験した結果がアップされているから、かなり安心して挑戦できる。




音量が上がり、高音の輝きが増すが、場合によったら音が荒く感じられるかもしれない無帰還は、女性ボーカルやピアノソロに向いている。帰還量を増やした設定では、音量が下がった見返りにゾクッとするほどつややかな音を聴かせてくれる。こちらは大音量のオーケストラなどに向いているようだ。
30年の憧れだった送信管アンプ、改造用のパーツもまだストックしてあるが、これにて一応の完成ということにしよう。
自作の機械は、自作というだけで良い音が出るような気がするが、それを確かめるには別の機械と音の聴き比べをするしかない。幸い、非常に良い石のアンプを持っているから、これと聴き比べをすれば、確かにすばらしい音質のアンプが出来たと断言できる。だが、パワーアンプにCD(とDAコンバータ)とスピーカを繋いで音を聴くのはいいが、以前のKT88を鳴らしたり、真空管バッファ付きCDPを鳴らそうと思うと非常に面倒くさい。キャスター付きのラックを引っ張り出し、裏に回ってケーブルを差し替えるのは、決してスマートではないし、線を引っかけでもしたら一大事だ。こうなると、何系統かの入力セレクターと、やはり何系統かの出力を持ち、どんなソースもパワーアンプにピッタリの信号にして送りだすプリアンプが欲しい。
ということで次回からプリアンプ編・・・・。