2008.06.15 日曜日 23:56
当面の関心事
・お世話になっている先生から、『山梨交響楽団定期演奏会』のチケットを頂戴したので、有り難く聴かせていただいた。梨響はアマオケだがレベルはなかなかのもので、ブルックナーのロマンティックなどという、アマチュアには相当厳しいプログラムに果敢に挑んでいた。アマ固有の弱点も見えるが、是非頑張って上手くなってもらいたいものだ。
・服用中の薬に起因するんじゃないか、と思われる「ボーッ」とした感覚だが、どうもすっきりしない。もしかして、これが常態で、冴えていたことなんか無かったんじゃなかろうか、と考えるとちょっと怖い。
下山判事の保釈申請が却下された。そもそも判事が被告人になることが希だが、最近まで所属していた甲府地裁に保釈を却下されて、少しは自分のやったことの愚かしさに気づいただろうか。容疑を否認しているようだし、かなりの強弁を繰り替えているようだから、懲役以上の重罪犯なら間違いなく保釈されないだろう。だが、「ストーカー禁止法の初犯だからどう間違っても罰金止まり」などと都合のいいことだけを考えての否認だとすると、随分高くつく。
犯罪の増加、悪質化を感じさせる兇悪事件の頻発で、日本社会では今、犯罪者への憐憫の情が薄れてしまっている。犯罪にいたった個々の事情は(面白くないのか)報道されず、結果の兇悪さばかりが喧伝され、そのため、人と罪とを同時に憎むのが通例だ。そして公務員の職務に関する事柄なら、過失ですら憎悪の対象となる。このあたりは、社会保険庁が東の正横綱、国土交通省道路事務所が西の正横綱で、厚生労働相一門と財務省一門が有力力士を輩出している。しかも全部日本人だ。些細なミスでも下手な隠しだてをして、憎悪の対象になってくれるところが、学習効果の低さが見えて楽しいと言えば楽しい。
公務員は「完璧が当然」と看做され、減点法でしか評価されない気の毒な存在だ。プラス評価のゆとりを国民から奪ったのは公務員の総元締たちだから、国民を恨むのは筋違いだが、今回は、もっとも厳格であるべき裁判官の破廉恥はなはだしい犯罪だ。ここで中途半端な処置でお茶を濁したら、来年の裁判員制度はどうなるか、火を見るより明らかだろう。
甲府地裁は現在立替中で、ぱっとしないプレハブの仮庁舎で執務が行われている。まだ一度も傍聴したことがないが、時間があったら傍聴券を求めて列に並んでみるか(前任大学時代はマスコミさんから傍聴券を貰えたこともあったのに、ここではただの人だから無理か)。これまで座っていた場所から真正面の数段低い位置に立たされた被告人が何を言うのか、直に聞いてみたい。そして、証拠として出てくることは必至の、若者のフリをして妙な語調になったメールを、検察官がどんな顔をして読むのか、見てみたい気がする。とても気の毒だ。もしも私が検事だったら、朗読途中に情けなくて涙が出てくるだろう。
人として既にダメなオヤジが公務員だったら、国民の目は二重に厳しい。
・服用中の薬に起因するんじゃないか、と思われる「ボーッ」とした感覚だが、どうもすっきりしない。もしかして、これが常態で、冴えていたことなんか無かったんじゃなかろうか、と考えるとちょっと怖い。
下山判事の保釈申請が却下された。そもそも判事が被告人になることが希だが、最近まで所属していた甲府地裁に保釈を却下されて、少しは自分のやったことの愚かしさに気づいただろうか。容疑を否認しているようだし、かなりの強弁を繰り替えているようだから、懲役以上の重罪犯なら間違いなく保釈されないだろう。だが、「ストーカー禁止法の初犯だからどう間違っても罰金止まり」などと都合のいいことだけを考えての否認だとすると、随分高くつく。
犯罪の増加、悪質化を感じさせる兇悪事件の頻発で、日本社会では今、犯罪者への憐憫の情が薄れてしまっている。犯罪にいたった個々の事情は(面白くないのか)報道されず、結果の兇悪さばかりが喧伝され、そのため、人と罪とを同時に憎むのが通例だ。そして公務員の職務に関する事柄なら、過失ですら憎悪の対象となる。このあたりは、社会保険庁が東の正横綱、国土交通省道路事務所が西の正横綱で、厚生労働相一門と財務省一門が有力力士を輩出している。しかも全部日本人だ。些細なミスでも下手な隠しだてをして、憎悪の対象になってくれるところが、学習効果の低さが見えて楽しいと言えば楽しい。
公務員は「完璧が当然」と看做され、減点法でしか評価されない気の毒な存在だ。プラス評価のゆとりを国民から奪ったのは公務員の総元締たちだから、国民を恨むのは筋違いだが、今回は、もっとも厳格であるべき裁判官の破廉恥はなはだしい犯罪だ。ここで中途半端な処置でお茶を濁したら、来年の裁判員制度はどうなるか、火を見るより明らかだろう。
甲府地裁は現在立替中で、ぱっとしないプレハブの仮庁舎で執務が行われている。まだ一度も傍聴したことがないが、時間があったら傍聴券を求めて列に並んでみるか(前任大学時代はマスコミさんから傍聴券を貰えたこともあったのに、ここではただの人だから無理か)。これまで座っていた場所から真正面の数段低い位置に立たされた被告人が何を言うのか、直に聞いてみたい。そして、証拠として出てくることは必至の、若者のフリをして妙な語調になったメールを、検察官がどんな顔をして読むのか、見てみたい気がする。とても気の毒だ。もしも私が検事だったら、朗読途中に情けなくて涙が出てくるだろう。
人として既にダメなオヤジが公務員だったら、国民の目は二重に厳しい。
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