会津の猫たち

なんとなく落ち着かなくて、1週間近くたってようやく写真の整理。

今回は、庭と親戚宅近くで花の写真ばかり撮っていたので(というより、春を待ちわびていた猫たちはみな、遊び回ってばかりで写真を撮る間もなかった)、この2枚だけ。

四女
5匹のなかで、一番人懐っこい四女。カメラを持って庭に出ると、どこからか現われて足にまとわりつく。ひとしきり撫でてやると満足して、暖かい地面で毛繕い。ただ、長毛の間にまとわりつく土埃を落とすのは私の仕事・・・。

三女
久し振りに庭木をいじり始めた父親の様子に気をつけながら、ふと居間を見ると窓際にちょっとアンニュイな三女。やたら元気な四女と、全身これヤンチャの固まりといった感じの末っ子(長男)が来てから、自分の居場所が危ないと思っているのか、やや情緒不安定気味。

花の写真は、サイドバーのPhotorollerに載せます。スクロールしてくる文字の部分をクリックすると、別窓で拡大されます。
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浅の川園遊会

OG会の面々と、浅の川園遊会に行ってきた。シグマのAPO 70-200mmと、二月に買ったx2のテレコンの組み合わせを試すのが私の主たる目的だ。

メンバーと現地で合流し、談笑しながら川縁を歩き、せいぜい六歩といったところの桜を狙う。まずは、70-200mmを手持ちで、ブレに気をつけながら。
紅彼岸

染井吉野

テレコンを装着し、35mm換算で600mm超という未体験ゾーンに。やや解像度が落ちるが、なかなかの描画力。外光が十分に得られれば、楽しく使えそうだ。
染井吉野

川面に特設された「浅の川演舞場」では、当地のきれいどころが艶やかな芸を披露。一番の呼び物は、鏡花の「義血侠血」というか、新劇の「滝の白糸」に描かれた水芸の場面。今年の太夫は、例年当地の芸妓衆の指導にあたっていた松旭斎正恵師。堂々たる演技は圧巻。ただ、私がようやく確保した撮影場所からは、舞台の柱が邪魔になって太夫の演技をきれいに写せなかったことが残念。とはいえ、太夫はもとより左右に侍る若い芸妓衆も見事に演じきり、まだ肌寒い古都の春を彩った。

会津写真だより

今回の帰省は、悲しいくらい天候に見放された。お中日を過ぎれば、という期待は淡雪よりもはかなく、リアルな雪の下敷きに。思うように外出できない猫たちは、暖房の効いた居間で、ひねもすのたりのたり。
野生はどこにお前たち、肉食動物としての本能はどこへやったんだ?

2階自室の窓から見下ろすと、次女が丸くなっている。寒さが伝わってくるような格好。
冬の猫

休みも終り近くなって、ようやくお日様と対面。鉢植えの南天の実が、なんともいえない色を見せる。
南天「南天の実の 赫赫と萌え 遅き春」

春の帰省の楽しみは、ふきのとうと福寿草。ふきのとうは、味噌にして食し、福寿草は肌寒い風に立って眺める。まだ力弱い春の光を受けて開いた福寿草の淡い黄色が、たとえようもない風情をかもし出す。
福寿草「長き冬を 耐えて忍びし 陋屋に 難ぞ転じて 福となれかし」

降る雪は大雪に

コニカミノルタが、カメラ部門からの完全撤退を表明した。ショックである。

合併前のコニカとミノルタは、それぞれにコンパクトカメラ、一眼レフにおいて、世界で初めてオートフォーカスを実用化した、高い技術力を持つメーカーであった。私はコニカの第2代目「ビッグミニ」を愛用していた(現在も所有している)が、高い描画力のみならず、当時としては画期的だった「A4を35ミリに映し込める」という接写機能に惹かれて購入した。この「ビッグミニ」は、大がかりな接写用カメラを持ち込まなければできなかった電子複写禁止の文献の撮影を、いとも手軽に実現してくれた。図書館から海外のリゾート地まで、どこに行くにも手放せない一台だった。

ミノルタは、初のオートフォーカス一眼「α-7000」において、当時のカメラメーカーの常識を破り、従来のマウントを変更した。過去のレンズ資産を切り捨てても実現したかったAF技術は、今や世界の常識となった。

今回の決定で、コニカミノルタの一眼製造技術は、ソニーが継承することとなった。デジカメ分野では一定の評価を受けている「Cybershot」を持つソニーだが、レンズ交換式一眼を独自開発するのは容易ではない。その結果、コニカミノルタデジイチと交換レンズ群が完全消滅してしまうという最悪の事態だけは避けられたが、ユーザーからは、独自規格であるメモリースティックを有するソニーへの不安の声も聞こえる。

また、六櫻社、小西六、コニカと連綿と続いたフィルムが消える。パッケージ同様、赤が強く出るような気のする「サクラカラー」も随分使った記憶がある。大好きだったアグファのカラーフィルムが消えて久しいが、もう何年もフィルムを買っていない私には何も言えない。

スラッシュドット ジャパンで、コアなユーザーの意見を読むことができるので、興味のある方はどうぞ。

降る雪や

スラッシュドット ジャパン記事で紹介されたニコンのプレスリリースによると、同社はフィルムカメラについて、
大判カメラ用レンズ、引伸し用レンズにつきましては全品の生産を終了し、在庫がなくなり次第販売を終了いたします。また、フィルムカメラボディー、マニュアルフォーカス交換レンズ、その関連アクセサリーにつきましては一部を除き生産を終了し、在庫がなくなり次第販売を終了いたします。
と発表し、銀塩カメラからの事実上の撤退を明らかにした。

ニコンは言うまでもなく世界に冠たるカメラ、レンズメーカーであり、Fシリーズの筐体、ニッコノールレンズ群は、我が国写真史に不滅の光明を放ち続けると思っていた。大判カメラ用レンズ、引き伸ばしレンズがなくなることで、ハイアマチュア以上のユーザーの選択肢が大幅に狭まり、暗室での作業は歴史の彼方に消え去っていく。

かつて、部屋中に目張りをした上でセイフティーバッグの中でパトローネを開いたこと、温度計とストップウォッチを睨みながら引伸ばし機を操作したことも懐かしく思い出される。しっとりとした質感が大好きだったイルフォードの印画紙も、既に手に入らなくなった。

視力の極端な低下のせいでマニュアルフォーカスを諦めた、パソコンのスキル向上に伴い電子的処理を選択した、そしてそもそも根っからのキヤノンユーザーである自分ではあるが、カメラメーカーの巨人、日本光学の今回の決定には一抹の淋しさを禁じ得ない。

明治は遠くなりにけり(草田男)

新しいレンズ到着

合焦精度もかなり高め。早速こんな写真を撮ってみた。

下弦の月


『月齢21.7』
Canon EOS 10D, SIGMA APO 70-200mm F2.8 EX DG HSM
ExposureTime - 1/8 seconds
ApertureValue - F 13.00
ExposureBiasValue - 0.00
Flash - Not fired
FocalLength - 200 mm
ExposureMode - Manual
WhiteBalance - Auto
ISO Value - 100
Focus type - Auto

Photoshopでトリミング後アンシャープマスク処理

BGM: ニコライ『ウィンザーの陽気な女房たち』より「月の出の合唱」

ただ、レンズ自体が物凄く重いので、手持ちでブレずに撮るのは至難。野良猫を求めて彷徨い歩く予定だったのに・・・。

4ヶ月前の茶々丸

これは8月末の茶々丸。壁際のソファの背に登り、たまたまぶらさがっていた電気のプラグにじゃれついています。当時の茶々の大きさがわかる一枚。
家に入り込んで一月。一気にアイドルの座を獲得した茶々でした。ミニ茶々

会津の猫

会津の実家。2Fの自室の窓を開けるとそこに・・・
我が家に来て半年の末っ子は、いつの間にか木登りまで出来るほど大きくなっていました。末っ子「茶々丸」
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