やまいだれの八月

しんどい一ヶ月でした。

上旬から持病の胃痛が激しくなりました。だましだまし仕事を終えて帰省したのですが、さらに胃の痛くなる事態が待ち受けており、中旬は病院で過ごしました。恒例となっている夏のご奉公は、直前にお師匠様にお詫びして休ませていただき、静脈が腫れるまで点滴を入れ続けました。小腸の炎症を抑えるための投薬治療が功を奏し、下旬は退院して自宅で静養となりましたが、痛みをほとんど感じなくなったのはつい昨日のことです。今は横隔膜が瞬間的に動く場合に腹腔に響くような痛みを感じますが、それも徐々に弱くなっています。

実質一週間ほど絶食したため胃が縮んでしまい、ものを食べるだけで負荷がかかります。体重は地獄のご奉公に出た数年前並に減りました。秋からの「激務」に耐えられるかどうか、かなり不安です。体力と一緒に集中力も落ちてしまい、連続して本を読むのが辛かったのですが、ここ数日、七月以前の半分くらいまで連続して読めるようになってきました。これからひと月、体力作りを中心に過ごすことになりそうです。

一夏をまるごと、病気の親のために使ったことはありますが、自分の病気でこれほど長い時間を費やしたことはなく、損失を量ることもできません。まぁ、損失を数値化したら具合は一気に悪化しそうですから考えないでおきます。でも、もっとも大きな損失は、スクーリングに出講できなかったこと。夏スクは、熱心に、真摯に学問に取り組む学生さんのお手伝いをすることで、自分の学問に対する心構えを見直し、怠りを戒め、初心に立ち返る大切な場所です。このマイナスをできるだけ早く埋めないと、秋からの仕事に障ることは必定です。

突然に大切な講義に穴を開け、結局お師匠様と後輩諸君に代講をお願いすることになったのですから、御役御免、寄合席入りは覚悟していたのですが、来年、改めて法制史を担当させていただくことになりました。同時に、あと二ヶ月で一本書け、というありがたい思し召しも賜りましたので、体力と相談しながらこなしていきます。

ご心配をおかけしまして、申し訳ありません。お見舞いのメールを下さった皆様、ありがとうございました。
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