暮れてもオーディオ機器を作る

もう恐慌寸前という市況を眺めると、歴史系研究者の常というか、1920年代の知識を引っ張り出してはため息を。このままでは小遣いが減ってアンプ作り計画に齟齬が・・・バキッ!!☆/(x_x)

昭和の金融恐慌は、時の大蔵大臣の「失言」が引き金になりました。財政、金融当局は、どんなに非難されてもオプティミストのふりをする必要があるかもしれません。些細な気配の悪化が、とんでもない事態を呼んでしまいますから。せめて歴史に学びましょう。


6B4Gシングルアンプを作る(その2)

回路を考える、といっても、ずぶの素人の悲しさ、ネットや本を眺めては、自分でも作れそうな難易度かどうかを基準に、使ってみたい「部分」を集めることに終始した。並行して、秋葉をはじめ、各地のパーツショップをネットで巡回しつつ、良さそうなパーツを物色する。選択基準はやはり価格。在庫があって待たずに手に入れられることも重要だ。ここで長期間待たされては、気合いが空回りしてしまう。

さて、回路だが、とりあえず信号系と電源系を分けて考えてみることにした。参考にしたのはネットで公開されている作例のほか、教科書兼参考書として、松並希活『直熱&傍熱管アンプ』森川忠勇『オーディオ真空管アンプ製作テクニック』をじっくり読み込んだ。森川氏の回路で紹介されているグリッドチョークを、氏のショップ「オーディオ専科」で購入することにした。また、松並氏の本からは、ヒーターバイアスの理屈やプレート損失の考え方など、大事な基礎を勉強した。両書とも、カラー写真付の作例が非常に参考になる。

電源部は、π型平滑回路でリップルを取るという方針が決まった。そこでまず、PSU Designer IIというフリーソフトで、フィルタの効き具合と電圧降下のバランスをみることにする。現実に組み立ててみないと所定の電圧が取れるかどうかわからないが、リップルの具合はグラフで見ることができてありがたい。

信号系は、本での勉強に続いて、Spiceで電圧や抵抗を弄ってはシミュレート結果を比較してみる。そしてグリッドチョーク結合の第二案を得た(ちなみに第一案はふつ〜のCR結合だった)。

これをもとに電源を再検討し、パーツの発注へと進もう。
(回路図作成には、水魚堂さんの「回路図エディタBSch3V」を使わせていただきました。)
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