誤変換?

個人差はあるようですが、ESWLという治療はなかなか痛い。約一時間、体内に涌いてくるような鋭い痛みと、耳をつんざくような破裂音とに耐えた私にドクターが、「いしがかたいですね」。どうやら『志操堅固』と誉められたわけではなく、結石が狙いどおりに割れなかった、ということのようだ。この時点で最短での退院はなくなった。

翌日の午前中、レントゲンで治療の効果を確認するが、予想通りほんの少し欠けただけ。しかもこの石、「硬い」と評価されたにもかかわらず、卑怯にも骨盤の間に逃げ込んでしまった。こうなるとESWLの効果が出にくいという。だが放置すれば、土曜以来いくつ使ったかわからない、あの鎮痛剤からも離れられない。案の定、背面からでは照射が出来ず、全面から衝撃波を下腹部に叩き込む(って文字にすると実に恐ろしい)治療を行うことにした。脂汗だけでダイエットできそうなくらい、前日よりも遥かに痛みを伴う治療だった。

それから数時間、鎮痛剤を我慢して、痛みの変化に神経を尖らせた。そして夕方、約一週間ぶりに下腹部につきまとっていた鈍痛が消滅した。効果があったらしい。

三日目。レントゲンで、石が大分小さな破片になっていることを確認し、退院の許可が出た。排石はまだだから、突発的な痛みの可能性はあるが、当初の「七転八倒」は避けられるという判断だった。

ということで、生還しました。石が貯留したままなので、まだかすかな違和感がありますし、薬の服用も義務づけられていますが、とにかく放免となりました。不慣れな土地で、たった一人で痛みに耐え、入院生活を送る、という、得がたくなくても願い下げな経験でした。

ご心配いただいた皆さん、ありがとうございました。
calendar
<< 水無月 2007 >>
SunMonTueWedThuFriSat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
selected entries
categories
archives
recent comments
recent trackbacks
profile
others