甲斐の春

実家の母と電話で話をしていて、「水仙が咲いた」という話題が出てきた。父が好きだったから、実家の庭には幾群も水仙が花をつける。が、甲府の春に、白や黄色を目にすることは余り多くない。単に意識しないだけかもしれないが、やはりこの土地の春は桃の色に染まる。

土日と、桃の産地では花を主役にした祭りが開かれるため、大変な賑わいとなる。もとより細い農道しかないところに観光客の車が大挙して押しかけるわけだから、その混雑たるや筆舌に尽くしがたい。だから、金曜の昼下がり、カメラを抱えて桃色に染まった山裾をドライブしてみた。既に満開のところも、あと一日二日かというところもあったが、桃も盛りのみ観るものでもない。

とある山の公園では、僅かに盛りを過ぎた桜と桃を同時に楽しめた。

このあたりには薄紅色の桃が目に着く。微かな稜線がないと、ピンクが多すぎで目がチカチカしそう(笑)

暑くも寒くもない良い季候だが、空色があれば更に幸せが増しただろう。甲府の高台からみた桃色の絨毯に近づくとこんな感じ。

濃い色の花を着ける木も。どんな実がなるのか、非常に楽しみだ。

桃は全て、実を取るために人工的に栽培されており、程なく余計な花も摘まれてしまうのだが、いま咲いている花、この極限の人工美はなんと表現していいか分からない。

農道と畑は(山の斜面のため)石やブロックで仕切られることが多いようだが、時々菜の花が。耳を澄ましても麦笛は聞こえないが、ひそやかな山村暮鳥の世界。


次の春には黄色と桃色をきれいに並べて写してみたいものだ。


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札幌のmakmakさん、ここ数日、新しいIDが増えまくってますよ(笑)。
9日10時にアクセスした環境に戻れるなら、秘密ちゃんが反応します。

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