2008.02.09 土曜日 21:01
なおなおオーディオ機器を作る
・一日がかりの検査行から一夜明け、母親はそれなりの日常生活に。
二人で「農薬餃子」が出てしまったスーパーに行くと、母の顔を見て店長が飛び出してくる。見舞いの言葉に続いて、店の苦しい現状を聞く。『町の名前に泥を塗った』とまで言われているとか。今回の騒動、末端の小売店に責任はない。弱い立場の、絶対に反論できない相手を罵るためだけに電話をかけてくる、絵に書いたようにさもしい奴こそ、町の名前に泥を塗っていると知れ。
そして、文化的、制度的、社会的に「安全」を保障し得ない国から、リスク満載の商品を輸入してボロ儲けしている商社は、問答無用で国賊だ。鈴木商店の故事を学ぶがいい。
食料自給率4割未満の恐ろしさを、そろそろ全国民で共有したほうがいい。水も安全も、もはやタダではない。
・G7財務相会談。予想(予定?)通り無策を満天下に示して閉会。月曜日の失望売りはどれくらいの下落幅に?。
憧れの送信管アンプ(その3)
TU-879Sを作って、真空管アンプの面白さのとりこになり、「作ってみたいアンプ」にあれこれ思いをめぐらすようになった。より深く「作る」ため、知識がほしくなり、例えばこの本を熟読した。本を読んで勉強するのは、長年の経験があるからなんとかなる。ただ、知識を実践するのは容易ではないから、その知識が身についたかどうか自信が持てない。まぁ、法制史の勉強と比べれば、実践の可能性があるだけアンプの方が楽だが・・。
キット屋さんの商品で、211の挿し換えができるキットは、SV-2(2003)という。このショップのフラグシップモデルで、UV845という211と同型の大型真空管を前提に設計されている。プリント基板を用いないオール手配線の「漢の増幅器」だ。すでに2007バージョンがリリースされているが、こちらは挿し換えが出来ず、プリント基板を用い、しかも、かなりの部分が組立て済みで提供される。回路構成などには魅力を感じるが、作りたいとは思わない。手配線ができれば基盤を使ったキットは絶対に作れる。しかし逆は真ではない。私は、手配線の技量を高めて、「真空管アンプ作りが『得意』」といえるくらいになりたいと思った。MT管2本の小さな二号機を完成させたくらいの技量では、どう考えてもSV-2はハードルが高すぎる。
二人で「農薬餃子」が出てしまったスーパーに行くと、母の顔を見て店長が飛び出してくる。見舞いの言葉に続いて、店の苦しい現状を聞く。『町の名前に泥を塗った』とまで言われているとか。今回の騒動、末端の小売店に責任はない。弱い立場の、絶対に反論できない相手を罵るためだけに電話をかけてくる、絵に書いたようにさもしい奴こそ、町の名前に泥を塗っていると知れ。
そして、文化的、制度的、社会的に「安全」を保障し得ない国から、リスク満載の商品を輸入してボロ儲けしている商社は、問答無用で国賊だ。鈴木商店の故事を学ぶがいい。
食料自給率4割未満の恐ろしさを、そろそろ全国民で共有したほうがいい。水も安全も、もはやタダではない。
・G7財務相会談。予想(予定?)通り無策を満天下に示して閉会。月曜日の失望売りはどれくらいの下落幅に?。
憧れの送信管アンプ(その3)
TU-879Sを作って、真空管アンプの面白さのとりこになり、「作ってみたいアンプ」にあれこれ思いをめぐらすようになった。より深く「作る」ため、知識がほしくなり、例えばこの本を熟読した。本を読んで勉強するのは、長年の経験があるからなんとかなる。ただ、知識を実践するのは容易ではないから、その知識が身についたかどうか自信が持てない。まぁ、法制史の勉強と比べれば、実践の可能性があるだけアンプの方が楽だが・・。
キット屋さんの商品で、211の挿し換えができるキットは、SV-2(2003)という。このショップのフラグシップモデルで、UV845という211と同型の大型真空管を前提に設計されている。プリント基板を用いないオール手配線の「漢の増幅器」だ。すでに2007バージョンがリリースされているが、こちらは挿し換えが出来ず、プリント基板を用い、しかも、かなりの部分が組立て済みで提供される。回路構成などには魅力を感じるが、作りたいとは思わない。手配線ができれば基盤を使ったキットは絶対に作れる。しかし逆は真ではない。私は、手配線の技量を高めて、「真空管アンプ作りが『得意』」といえるくらいになりたいと思った。MT管2本の小さな二号機を完成させたくらいの技量では、どう考えてもSV-2はハードルが高すぎる。
キット屋さんでは、2007の供給が安定したら、2003は生産中止にする。そして、2007の供給安定の目処が立ちつつある、という状況だった。このキットは決して安い買い物ではないから、やるからには万全の体制で臨み、絶対に成功させたい。だからロシア球6B4Gを使ったシングルを回路図一枚から組み上げて経験値を稼ぎ、それをステップにして、生産中止になる前に211(845)に手を伸ばす、という方針を固めた。秋から冬にかけては、演奏家としての活動もある。もちろん校務も忙しい。慌てたくても、慌てる余裕はなさそうだ。
キット屋さんのHPで、店主大橋氏の日記を読み、SV-2の在庫状況を眺める日々が続いた。6B4Gは回路もほぼ決まり、ネットであれこれ部品の選定をするのが、楽しい余暇の過ごし方になった。一方で、大橋氏が送ってくださったSV-2のpdf版マニュアルを繰り返し読み、組立てのイメージも膨らませていった。
既にエントリを起こしたDACやCDPは、この構想の間に形になった。「漢の増幅器」は、いざ踏み切るには勇気が必要で、基盤を使っていても作りたいと思う、いくつかの機械が先行した。基盤へのはんだ付けや、完成基盤の配線には、かなりの自信が持てるようになっていた。だが、待っていたCDPの配送予定が伝えられたろ、キット屋さんのHPに小さな変化があった。SV-2(2003)の在庫が「僅少」に変わった。
血圧が上がったように、どきどきする。キットを買っても作る暇がなければ、とんだストレスになる。4、5時間もあれば楽勝で完成できる小さなキットとはわけが違うモンスターマシンだ。時間のやりくりは可能だろうか。直近の予定はどうしようもないが、向こう2週間程度の日程を洗い出し、前倒しが可能な用事はみな片付け、講義のない金曜から月曜まで、完全に空けることができるだろうか。それくらいの時間的余裕がないと、不都合があっても対応できないだろう。ノートラブルなら丸二日あればなんとかなりそうだが、そんな希望的観測は無意味だ。数日悩み、12月2週目の週末に、経験値の低いまま、高いハードルに挑もうと決めた。
HPからオーダーしたら、すぐにレスポンスがあった。キット屋さんでは、在庫ありで決済が早く済めば、即日出荷してくれる。検品から出荷までの作業は、決して楽ではないと思う。だが、客の「作りたい」という気持ちを汲むように、本当に素早く、商品が届けられる。HPの在庫表示は「僅少」から「予約受付中」に変わった。2007年中に入手できる最後の1セットだった。
オーダーの翌日の夜、大きな荷物が届いた。

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