2007.12.06 木曜日 22:57
DTM
パソコンで「サウンド」なんて絶対に有り得なかった時代のPC98。それでも標準で付いていたビープ音で、非常に音程の悪い「音楽もどき」を鳴らして遊んだことがあった。やがて外部音源を買い、使い勝手の悪い「シーケンサ」で楽譜データを一音一音入力し、何ヶ月もかかって5分ほどの序曲を作ったのは、何時のことだっただろうか。遠い昔のようだが、金沢時代であることは間違いないから、最大でも14年前。
スラッシュドットによると、こんな商品が発売されるらしい。半年とか一年とか、雑誌を買い続けて始めて何か完成するという、よくCMで見かける「売り方」の最新版は、何と音楽ソフトの切り売りらしい。
上の頁では、既に試算がアップされているが、付いてくるソフトを単体で買った方が安そうだ。それに、折角のソフトを一年近く、フルスペックで動作させられないというのは、私には耐えられない。問題の音楽ソフトはSSWという、今日の同種ソフトの中では最も元気のいい、というか対抗馬が次々と消えて行く中で孤塁を守っているシーケンサの定番。
音楽作成ソフトは「シーケンサ」と「ノテータ」に大別できるが、SSWは主として前者。音のパラメータをいじって音楽作りが楽しめる。PCのスペックが上がって来たので、ソフトウェア音源でも十分に使い物になるから、高価な外部音源なしでもそれなりにいける。が、なんで今ごろこんなソフトが、という疑問は禁じ得ない。
MIDIという、PCと音楽と両方できて始めて楽しめる規格は、もうすっかり廃れてしまって、SSW以外のソフトも、外部音源も、軒並み廃版だ。何故、今になって、と思い、スラドをよく読んだら、「初音ミク」効果にぶつかった。YAMAHAが、XG規格の後釜(?)として世に送ったVOCALOIDは、出来の悪い合成音声に高低を付けるだけ、というレベルを脱し、人が唄うような波形データを作ることが可能になった。最近社会現象化した「初音ミク」は、その成功例だ。昨今のシーケンサなら、VOCALOIDを組み込んで、唄わせることができる。
でも、この雑誌の企画が「初音ミク」狙いだったとしたら、大きな問題がある。SSWとVOCALOIDは相性が良くないのだ。というか、そもそもSSWはVOCALOIDの組み込みなんか想定していないから、どうしても無理がある。
この雑誌連載型物品販売というビジネスモデルは、いつ見ても、「全巻講読して付録を完成させた人は、何人くらいいるのだろうか」と疑問になる。こんな買い方は、待つことが苦手な私には、絶対無理だ。
ちなみに私の音楽データ作成環境は、
シーケンサ:Recomposer for Windows 95(既に開発の終った消えゆくソフト)
ノテータ:Finale2007 (毎年バージョンが上がる高級ソフトだが、2007は非常に出来が悪い(と思う))
外部音源:YAMAHA MU90, MU500
外部キーボード、WIND MIDI Controller etc.
レコンポで音楽的なデータを作り、フィナーレで楽譜化するというパターンが一般的。15日の前任校吹奏楽部定期演奏会でも、この組み合わせで作った楽譜が部員たちを苦しめることになっている。
フィナーレならVOCALOIDも使えるので、クラシック向けの音声パターンが出たら、声楽の大曲を打ち込んでみるのも楽しそうだ。その時は是非、「海道東征」をパソコンで演奏させてみたい。楽譜持ってるし・・・。
スラッシュドットによると、こんな商品が発売されるらしい。半年とか一年とか、雑誌を買い続けて始めて何か完成するという、よくCMで見かける「売り方」の最新版は、何と音楽ソフトの切り売りらしい。
上の頁では、既に試算がアップされているが、付いてくるソフトを単体で買った方が安そうだ。それに、折角のソフトを一年近く、フルスペックで動作させられないというのは、私には耐えられない。問題の音楽ソフトはSSWという、今日の同種ソフトの中では最も元気のいい、というか対抗馬が次々と消えて行く中で孤塁を守っているシーケンサの定番。
音楽作成ソフトは「シーケンサ」と「ノテータ」に大別できるが、SSWは主として前者。音のパラメータをいじって音楽作りが楽しめる。PCのスペックが上がって来たので、ソフトウェア音源でも十分に使い物になるから、高価な外部音源なしでもそれなりにいける。が、なんで今ごろこんなソフトが、という疑問は禁じ得ない。
MIDIという、PCと音楽と両方できて始めて楽しめる規格は、もうすっかり廃れてしまって、SSW以外のソフトも、外部音源も、軒並み廃版だ。何故、今になって、と思い、スラドをよく読んだら、「初音ミク」効果にぶつかった。YAMAHAが、XG規格の後釜(?)として世に送ったVOCALOIDは、出来の悪い合成音声に高低を付けるだけ、というレベルを脱し、人が唄うような波形データを作ることが可能になった。最近社会現象化した「初音ミク」は、その成功例だ。昨今のシーケンサなら、VOCALOIDを組み込んで、唄わせることができる。
でも、この雑誌の企画が「初音ミク」狙いだったとしたら、大きな問題がある。SSWとVOCALOIDは相性が良くないのだ。というか、そもそもSSWはVOCALOIDの組み込みなんか想定していないから、どうしても無理がある。
この雑誌連載型物品販売というビジネスモデルは、いつ見ても、「全巻講読して付録を完成させた人は、何人くらいいるのだろうか」と疑問になる。こんな買い方は、待つことが苦手な私には、絶対無理だ。
ちなみに私の音楽データ作成環境は、
シーケンサ:Recomposer for Windows 95(既に開発の終った消えゆくソフト)
ノテータ:Finale2007 (毎年バージョンが上がる高級ソフトだが、2007は非常に出来が悪い(と思う))
外部音源:YAMAHA MU90, MU500
外部キーボード、WIND MIDI Controller etc.
レコンポで音楽的なデータを作り、フィナーレで楽譜化するというパターンが一般的。15日の前任校吹奏楽部定期演奏会でも、この組み合わせで作った楽譜が部員たちを苦しめることになっている。
フィナーレならVOCALOIDも使えるので、クラシック向けの音声パターンが出たら、声楽の大曲を打ち込んでみるのも楽しそうだ。その時は是非、「海道東征」をパソコンで演奏させてみたい。楽譜持ってるし・・・。
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