講演を目前にして

研究職に就いて以来、地方を中心に活動して来たためか(要するに実力がないのだが)、対外的な活動の機会は少なかったのだが、この度、海上自衛隊第3術科学校から講演の機会を頂いた。

父が空自の1術校(浜松)に勤務していたから、私はF-104やF-4の爆音を子守歌に育った。前任校で可愛がって下さった曽村保信先生は、海上自衛隊を強くすること、を常に考えておられた。だから今回、ご縁があって海自の術科学校で話をさせて頂けることは、無上の喜びである。

今回お訪ねする下総は、3術校と203教育航空団を擁する航空基地であり、航空機運用等、技術的教育に力を入れていると聞く。その下総で私は、『日本海軍の父 木村摂津守』と題し、海軍建軍前史を語ってこようと思う。秩序、合理性、そして進取の気風は、古今の隔てなく海軍から海自へと継承されていると考え、その基となった忘れられた恩人の事績を研究者の言葉を交えて語り、あまり歴史に関心を持っておられない技術系士官諸氏に、一片でも記憶に止めて頂ければ幸甚である。

気負いはない。痩せ我慢でもない。静かに、大いにやりがいを感じている。

つくしの近況

月初は母親の月一回の病院通い。自力で行けないことはないが、できれば送り迎えしてやりたいと思い、またぞろ喜多方へ戻った。電話で話す限り、母は夏バテ気味で食欲がないらしいから、とにかく食べさせることを考える。金沢は近江町市場の新力水産に鰻と干物を頼み、実家で受け取る算段などあれこれ手配し、手荷物は少なめで移動した。

母は確かに食が細くなっている。ために体力がなく、横になっても熟睡できないなど、悪循環が始まっている。この状態が続くと早晩病院に入れることになりかねないが、今の母にとって重要な支えが猫たち。特に新参者の「つくし」は手がかかって仕方がないが、家に入れてから二週間ちょっとですっかり懐き、母にとっては立派なコンパニオンアニマルになっている。

つくしを含めて現在六匹。どの猫も、野良から家に入り、当時の先輩猫と折り合いを付けるまでは色々あった。先輩猫たちと相性が合わないようなら家に入れるという決定が降りないから、入れば早晩馴染んで、同じ餌を食べるようになる。だがつくしの場合は遭難しているところを拾ったので、先住猫との相性を見る余裕はなかった。で、無邪気にじゃれつくつくしを邪険にせず、イタズラが酷いときだけ猫パンチを食らわして教育するのは次女の仕事になった。


二週間目にソファーに飛び乗ることができるようになると、伸びたまま寝ることも覚えた。


部屋の中にあるものはすべてつくしのおもちゃ。現在のところ居間と隣の仏間にしか入れていないが、黒い体で隙間に入り込まれると、探すのはかなり困難だ。写真は棚の中段に上がり、電話のカールコードにじゃれているところ。


大好きなおもちゃで遊び疲れた頃、外から帰ってきた次女と一緒に窓から庭を眺めている。


つくしが家にきた直後に買ったケージは、遊び場とトイレになっている。このハンモックはお気に入りだったらしいが、次第に身体がはみ出すようになった。


トイレのしつけは非常にスムーズにできた。というか、一度も粗相していないという。だが、砂をかけるときに顔を近づけすぎるので、大概鼻先に砂粒を付けて出て来る。


次女と一緒に猫缶。

この週末、つくしには初めての留守番、初めての刺身、初めての鰺の干物(from金沢)、初めての豚肉などいろいろな経験をさせ、猫可愛がりに拍車がかかっている。

これらの写真は、母のために買って帰った小型デジカメで撮ったのだが、真っ黒で小さい被写体をオートホワイトバランスで狙うのは非常に難しい。次回は何か工夫が必要だが、一眼、マニュアルで撮るのもかなりしんどい。動きが速いから合焦速度が重要になるが、実家に置いてある旧式のデジイチでは多分追いつかない。ひたすら可愛い子猫でいる時間は短いから、なんとか上手に写真に残したいものだ。
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