つくしの近況

月初は母親の月一回の病院通い。自力で行けないことはないが、できれば送り迎えしてやりたいと思い、またぞろ喜多方へ戻った。電話で話す限り、母は夏バテ気味で食欲がないらしいから、とにかく食べさせることを考える。金沢は近江町市場の新力水産に鰻と干物を頼み、実家で受け取る算段などあれこれ手配し、手荷物は少なめで移動した。

母は確かに食が細くなっている。ために体力がなく、横になっても熟睡できないなど、悪循環が始まっている。この状態が続くと早晩病院に入れることになりかねないが、今の母にとって重要な支えが猫たち。特に新参者の「つくし」は手がかかって仕方がないが、家に入れてから二週間ちょっとですっかり懐き、母にとっては立派なコンパニオンアニマルになっている。

つくしを含めて現在六匹。どの猫も、野良から家に入り、当時の先輩猫と折り合いを付けるまでは色々あった。先輩猫たちと相性が合わないようなら家に入れるという決定が降りないから、入れば早晩馴染んで、同じ餌を食べるようになる。だがつくしの場合は遭難しているところを拾ったので、先住猫との相性を見る余裕はなかった。で、無邪気にじゃれつくつくしを邪険にせず、イタズラが酷いときだけ猫パンチを食らわして教育するのは次女の仕事になった。


二週間目にソファーに飛び乗ることができるようになると、伸びたまま寝ることも覚えた。


部屋の中にあるものはすべてつくしのおもちゃ。現在のところ居間と隣の仏間にしか入れていないが、黒い体で隙間に入り込まれると、探すのはかなり困難だ。写真は棚の中段に上がり、電話のカールコードにじゃれているところ。


大好きなおもちゃで遊び疲れた頃、外から帰ってきた次女と一緒に窓から庭を眺めている。


つくしが家にきた直後に買ったケージは、遊び場とトイレになっている。このハンモックはお気に入りだったらしいが、次第に身体がはみ出すようになった。


トイレのしつけは非常にスムーズにできた。というか、一度も粗相していないという。だが、砂をかけるときに顔を近づけすぎるので、大概鼻先に砂粒を付けて出て来る。


次女と一緒に猫缶。

この週末、つくしには初めての留守番、初めての刺身、初めての鰺の干物(from金沢)、初めての豚肉などいろいろな経験をさせ、猫可愛がりに拍車がかかっている。

これらの写真は、母のために買って帰った小型デジカメで撮ったのだが、真っ黒で小さい被写体をオートホワイトバランスで狙うのは非常に難しい。次回は何か工夫が必要だが、一眼、マニュアルで撮るのもかなりしんどい。動きが速いから合焦速度が重要になるが、実家に置いてある旧式のデジイチでは多分追いつかない。ひたすら可愛い子猫でいる時間は短いから、なんとか上手に写真に残したいものだ。

新しい家族

14日月曜日、梅雨入りを告げるような土砂降りの朝、母の実家付近で床下浸水の被害が出た。母の実家は喜多方の家から徒歩数分。今は誰も住んでおらず、母が管理する傍ら、野良猫数匹を飼っている。そのあたりで被害が出たとかで、自治会長が市役所に連絡し、まもなく土木課から担当者が駆けつけてくれた。

母が立ち会い、復旧作業が始まった。家の横を流れる用水路に誰かが石を入れて流れを変えたところ、折悪しく大量の雨水が流れ込んで溢れたことが分かり、石が取り除かれ、水はすぐに引いた。ところが水路の下流の方で鳥のような鳴き声(母談)がする。見回すと、1mほどのコンクリート製側壁で固められた水路に10〜20cmくらいの水が流れているが、側壁際に子猫が一匹、ずぶ濡れになっている。落ちたのか、捨てられて流されたのか、壁が高くて這い上がれず、甲高い声で鳴いている。

迷わず水路に入ろうとする母を押さえて、土木課のおじさん達がゴム長で水に入って捕獲を試みるが、子猫は全力で逃げ回り、素手で捕まえることができない。そうこうしているうちにご近所さんが柄のついた網を使って水路の片側をふさぎ、土木課のおじさんが反対側から子猫を網に追い込んでくれた。母は引き上げられた子猫を木綿の袋に入れ、大急ぎで帰ってきた。

(月曜日のツイートに続く)

月曜に携帯カメラで撮った写真を少々。

ケージを買いに行くまで仮に収容したバスケットの中で震える「つくし」。最近は喘息気味の三女を動物病院に連れて行くために使っていた。

床暖房を入れた部屋で濡れた体を乾かし、買ってきたばかりの新しいケージに。

生まれついての野良らしく、タオルや人工的な道具の上を嫌ってケージの隅にうずくまる「つくし」。

暖かく、エサもあることに戸惑い、同時にケージの狭さに当惑する。

たまたま食事に戻った四女が、つくしの声にちらっと反応し、「なんだ?こいつ」って顔をして一声鳴いた。するとつくしがケージに駆け寄って四女に話しかける。だが四女は関心なさそうに出て行ってしまった。残されたつくしは、かなり寂しそう。

可愛そうだが、しばらくはケージ入れてまず母に慣れさせ、段階的に室内で遊ばせ他の猫たちとも馴染ませる、という方針を確認したところでタイムアップとなった。健康診断、予防注射の費用を母に預け、私は甲府に戻った。

つくしの世話を始めた途端、母の物忘れが止まったようだ。新しい小さな家族を無事に育てなければならないという責任とそれに伴う緊張が、母の意識を鮮明にした。
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猫舎

私は自他共に認める猫好き。でもマンション暮らしで猫を飼うことも出来ず、野良猫にカメラを向けたり、ペットショップのガラスに密着したりして、わずかに無聊を慰めている。

で、生の(?)猫を抱けない代りに、自室には猫舎*1グッズを、それこそ所狭しと並べている。先日も世の福袋に相当する「福箱」を、結構な競争率を勝ち抜いてゲットした。
福箱の中身
そして、新春、節分関連の飾りを引っ込め、数年前、ゼミ生から卒業記念品として貰った大きな飾り物を出して来た。
雛あらば

雛あらば 娘あらばと 思ひけり

  • *1 : 直リンがなんとなく嫌なので
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